ルラルさんのじてんしゃは、どんな道でもすいすい走る。
よく晴れた日曜日、ルラルさんが自転車で出かけようとすると、「ぼくもうしろに乗せていって」とちいさいねずみが言った。
「いいよ。のったのった。」とルラルさんが言うと、にわのあちこちから、たくさんの動物がやってくる。
「本当にみんなが乗って、走れるの?」
「キリンもわにもいるじゃん」と子供たち。
さすがルラルさんの自転車。ちゃんと走る。ルラルさんは汗びっしょりだけど。
いつもいく丘の上まで行って、一休みしようか思っていたら、あ〜。
坂を一気に降りてしまった。そして、川にざっぶ〜ん。
みんなニコニコ顔。
魚とりをしたり、あたたかいお茶を飲んだりして、体が乾いてきたので、そろそろ帰る時間。
「さあ、そろそろかえるよ。みんな じてんしゃにのって。」と言うルラルさんには、びっくり。動物たちもびっくり。
ルラルさんて、もっと怖い人かと思っていた。
これ「ガンピーさんのふなあそび」に似てるかも。