この絵本が初めてでした。絵本を読んで笑ったのは・・・。いろいろ調べてみると、この絵本は私がちょうど、1歳の頃に創刊された絵本なのです。覚えていないだけで、もしかすると幼い頃に出会っいた絵本かもしれません。ものすごいロングセラーで、続編もたくさん出ています。
まず、「ベスト」でなく「チョッキ」というところがいい。お母さんの手作りの本当に大事な大事なものということが伝わってきます。
その大事なチョッキが、いろんな動物に又貸しされてどんどん伸びていく様子、また、ねずみくんの小さなチョッキを「すこしきついがにあうかな?」といろんな動物たちが、目を見開いて、歯を食いしばって、無理やり着て、ポーズをとる様子がとてもユニークです。ねずみくんが、伸びたチョッキを引きずって歩く背中は、哀愁さえ感じます。
でも最後は、ぞうさんとブランコで遊ぶ様子を見て、なんだかほっとしてしまうのは、私だけじゃないはず。このラストがあるからこそ、この物語が、ロングセラーたるゆえんなのかもしれませんね。
文章も繰り返しのリズムが多用されているため、1歳代からでもすんなりと読み聞かせができました。娘がこのユーモアを理解できる日は、いつなのでしょうか。