この本は娘が初めて手にした本でした。雅子様が一番思い出に残っているとおっしゃっていた、あの本です。義姉からいただいた本で、登場人物のうさぎが一緒にセットになっています。最初に手にした時が生後6ヶ月だったため、本を「がじがじ」されるのを避けようと1歳まで封印していました。最初は暗い色彩が怖いのか、嫌がってページをめくろうとしなかったのですが、娘が1歳になったころからだんだんと手にする時間が増えてきました。うさぎさんが「おやすみ」をいうたびに、色鮮やかな部屋のあかりがだんだんとおちていきます。うさぎさんが「あかりさん」や「とけいさん」など、部屋中のひとつひとつのものに「おやすみなさい」というのは、とても素敵なことだと思いました。素直におやすみなさいと言うことがだんだんと少なくなってきた、このせちがない現代社会で、娘にはうさぎさんのようになってほしいです。娘がもう少し大きくなったら、部屋中のものに「おやすみなさい」と言いながらこの本を読んで、一緒に眠りつきたいです。寝る前に読んであげるにはいい絵本でしょう。