クラクフにあるお城の近くのほら穴に、一匹の竜が住み着きました。
その竜は食いしん坊で、一度に羊を5,6匹、ペロリと食べてしまいます。
このままでは街が丸ごと食べられてしまう。
王様ははなんとかしなければと思いますが、何も思い浮かびません。
とうとう、王女様の助言でおふれを出しました。
そのおふれは、
「竜を退治した者は、王女と結婚できる」
というものでした。
そのおふれに集まった勇者は100人。
みんなで力を合わせて竜に向かいましたが、あっさり負けてしまいます。
けれど、それを見ていた男の子が立ち上がります。
その男の子の名前は、ドゥラテフカ。
王様の靴を作る職人です。
このお話は、ポーランドの昔話だそうです。
お話の展開はよくあるものですが、解決した後が少し違います。
こういう王様なら、国を平和にしてくれそうです。
小学生にお勧めだと思います。