ずっと前から読みたかったのを、今回やっと読むことが出来ました。
ほのぼのとした絵とわにくんの様々な努力はとってもユーモラスだし、好感が持てます。特に私は、わにくんが、どっさりいるわにの中で、「あ〜あ」という顔をしているページが大好きです。下の息子もたくさんのわにの中に、しましまシャツのわにくんを見つけて喜んでいました。
おはなしもとっても前向き。やだなあと思っていたことも見方を変えて長所と考えてみようというメッセージもしっかり伝わってきます。
・・でもね、ちょっと説明しすぎな感じがするのです。おおきな足が長所に変わっていくところは、わにくんが自分の頭の中で物事を整理して、ひとり納得していく形ではなくて、エビソードとして描いてくれるととても良かったのですが。
「大風の時のこと。かさもとばされ、みんなも次々とばされてる。でも、ぼくは平気だった。ふと見るとこの足がしっかり支えてくれてるんだ。」みたいに。
今のままだと、あまりにもストレートすぎて子どもが想像する余地がなく、大人には伝わっても、子どもにはわにくんと共鳴するところまではいかないのではないかと、ちょっと残念でした。