「だいすきなおばあちゃん」 なかなかよいと思う みんなの声

表紙の絵を見て、どこかで見た絵だなと思って手にしました。
最近読んで、女の子の微妙な表情がとても印象的だった絵本『おむかえまだかな』の絵を描いた方が絵を担当されていました。やはりこちらもとても素敵な絵です。
だいすきなおばあちゃんとお別れすることになった女の子の心の様子が、静かに語られます。
自分の記憶と重なって胸がきゅんと苦しくなりましたが、子供に読んであげたくなりました。

大好きなおばあちゃんも、いつか別れる時が来る。
当たり前のことを当たり前に、心の動きを淡々と描いているのですが、日野原さんが書かれた作品だというところに重みをかんじました。
自らが１００歳を超えて、まだまだ行動力の人である日野原さんの人生観をそのまま絵本にしたように感じます。
誰にでも死はやってくるのだから、それを受け止める心を持っていたいと思います。
さりげなく読み聞かせできる絵本だと感じました。