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日頃の生活で身近にあった大きな木。 短気なおじさんは、悪いところばかりが気になってとうとう切り倒してしまいました。 無くてしまうと、今度はそれがいかに大事な木だったか、思い出されてなりません。 後悔先に立たず。 でも、この物語ではやり直しのチャンスをくれました。 切り倒した木から新芽が出てきたのです。 おじさんは、この木を育て、きっと大切にするでしょうね。 やり直しということを教えてくれるお話でした。
投稿日:2013/10/30
うん、いいお話。 見事に大きな木があり、 大きな木のかげの小さな家に おじさんが住んでいました。 この大きな木のせいで、 朝は鳥がうるさい、 お茶を飲んでるとことりの糞が落ちてくるとか、 落ち葉を何回も拾ったりと 腹が立つことばかりです。 そのたびに木に向かって おぼてえいろよ! と言い続けていました。 積み重なったイライラで とうとう気を切ってしまいました。 今まであったものを失って その大切さに初めて気づく。 そこからのお話は悲しかったですが、 心の様子が変わったおじさんを 応援したいです。
投稿日:2022/12/27
おじさんの家の庭には大きな木があり、それがおじさんにとっては邪魔なもの。 実がなって感謝することもあるのに、おじさんはいつもこの大きな木に「おぼえていろよ」と怒るんです。 とうとうおじさんはこの木を切ってしまいます。ところが切ってしまうと淋しい・・・ 身近にあるとそのものの大切さをつい忘れてしまいますね。それはこのおじさんだけでなく、誰にでもある事。 私はすごくおじさんに共感できたのですが、5歳の息子と3歳の娘にはちょっと難しかったようで、「何でおじさんはいつも怒っているの?」という感想でした。
投稿日:2009/05/20
これはおじさんと木のお話ですが、人の絆のお話だなあと思いました。 いつも文句を言いながらも一緒にいて、周りから「なんだかんだ言って仲がいいよね」なんて言われると「そんなことない」なんて言いたくなって。ある時全然たいしたことじゃないのに大ゲンカになって、思わず言ってしまった一言で相手を失ってしまう。最初は強がってみるけれど、その人がいないことの寂しさに耐えられず後悔の念におそわれる…。こういうことってあるんだよなぁと思ってしまいます。 最後に切株から出てきた青い芽は仲直りのきっかけというところでしょうか。おじさんはその若い木をとても大事にするでしょうね。 私もそばにいる人をいつも大事に思えるように、素直でいたいものだなと思いました。
投稿日:2006/06/29
ほんの小さなあれやこれやに腹を立て、 「おぼえていろよ」「おぼえていろよ」を繰り返すおじさん。 しまいには、この大きな木のせいだ、と切り倒してしまいます。 なくした後に、大切さに気がつくこと。人生に、いーっぱいありますよね。 自業自得なんだけど、おじさんは、やっぱり哀れです。 読んでいると、自分のことのように、身につまされます。 切り株から若い芽がでてきた時は、 「ああ、よかった…」と胸をなでおろしてしまいました。 それにしても、佐野洋子さんの本は、タイトルがひとひねりきいていて、いいですねえ。
投稿日:2006/03/16
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