「ターちゃんとペリカン」 なかなかよいと思う みんなの声

海で夏を過ごす男の子のお話でした。
古い絵本らしい、しっとりとした温度感の素敵な絵本だったと私は思っていますが、特段、クライマックスのないストーリーで、子どもにはあまり人気がありませんでした。
ペリカンがとてもかわいらしかったです。

男の子とペリカンの友情のお話です。
友情と言ってもペリカンがことばを話すとかそういう設定ではありません。
言葉がなくても…ね。
ターちゃんとペリカンのやりとりがよかったです。
夏休みのお話なので夏にどうでしょうか。

6歳の息子と3歳の娘に読みました。
『くまのコールテンくん』を読んで、ドン・フリーマンの世界に魅了され、またペリカンという異色の存在に心惹かれてとった一冊です。
絵本ではあまりみない、ペリカンを、子ども達に見せたくて読んでみました。
夏の楽しさと、夏が終わりゆく哀愁のどちらも感じさせる、しみじみとした作品です。
子どもたちにもじわりと何かが伝わった様子でした。

キャンプに海での釣りと、夏のイメージがふくらみますね。
この絵本の主人公・ターちゃんは、おっとりしているかなという印象です。
潮の満ち引きからのトラブルは、海ならではでしょう。
ペリカンとの交流は、面白いですね。

色使いとタッチがすてきだなーと思いました。
潮風の匂いや海の砂のザラザラした感触がよみがえってくるような。
変化する空や海の微妙な色合いがリアルです。
作者は海を日常的によく観察しているんだろうなと感じました。

お話は現実と空想が混じったような感じなのですが、
絵から空気感が伝わり、まるで自分が主人公の男の子になったかのような気持ちで読めます。

ペリカンと男の子の交流はこの先の夏も続いてゆくのかな。
長靴が帰ってきてよかったです。

我が子も楽しそうに読みきかせを聞いていました。

毎年、夏になると海辺へやって来るターちゃんと、去年も、今年も会ったというペリカンの心温まる交流が描かれている。
はじめは、ターちゃんが一方的に、子供の想像力でペリカンと友達だと思い込んでいると思っていました。
しかし、読みすすめると、ターちゃんが、海の中の杭に登り、長靴を片方失くして途方にくれていたら、ペリカンが見つけてくれたので、ペリカンも、ターちゃんを友達だという認識があるのだとびっくりしました。
本当にペリカンと友達になれたら楽しいことでしょう。
読んでいて、ほのぼのしました。

　野生のペリカンとこんなに傍に寄れるなんていいなあ！
　少年が潮の満ち引きを体験する様子、初めての釣りでの獲物、
ペリカンとのプレゼント交換（？）全てがとても初々しく感じました。見開きいっぱいに羽を広げたペリカンの姿は迫力ありますね。
　幼稚園〜小学校中学年位の子供に読んであげたいと思いました。

海に家族と一緒にキャンプにやってきたターちゃん。去年、友達になったペリカンと再会します。長靴を脱いで夢中でさかな釣りをしていると、波で靴がさらわれます。片方しかみつからなかったのですが、もうひとつはペリカンが見つけてきてくれます。ペリカンの描写がとっても細かく、魚をとるところは迫力さえあります。この物語を読むと、ペリカンと友達になりたい！と思いますよ〜　なくした長靴をペリカンが口の中から出してくれるところが気にいりました。

ターちゃんは今年もキャンプにやって来て、魚釣りをするために新しい長靴を履きました。去年も出会った年取ったペリカンと出会い、裸足になるために長靴を脱いだターちゃんは、ペリカンのあとに着いて古い船着場の杭に腰掛けます。ペリカンは、ターちゃんに魚の捕り方を見せて飛んで行き、しばらくすると、ターちゃんの長靴が流されて来ます。片方は何とか釣り上げたターちゃんですが、もう片方は探しても見つからなくって・・・。パッと見た感じは地味な色彩で、子供受けしそうにないのですが、生き生きとしたペリカンの飛ぶ様子に、うちの子たちは魅せられたようでした。