「かようびのよる」ですっかりウィーズナー・ファンになってしまい、
次の作品として選んだのですが、全く印象の違う物語でした。
魔法使いの継母によって、寝ている間にりゅうに変えられてしまった
お姫様マーガレット。
助けられるのは旅をして国を留守にしているお兄さんリチャード王子
だけ。
一年以内にリチャードがりゅうにキスを三回しなければ、マーガレットは一生りゅうのままでいなければなりません。
18世紀のイギリスの民話をアレンジして作られたそうで、中世ヨーロッパの香りを堪能できます。
題名に「おぞましい」とついていますが、りゅうは何となく愛くるしい
表情をしています。
が、お兄さんに助け出された後のりゅうの死体はリアルで(本物は見た
事ありませんが)背筋がぞっとしてしまいました。
最後のお妃の本性には、思わずふきだしてしまいました。
その他、どのページも丁寧に描かれており、隅々まで眺めてみると
とてもおもしろいです。
私は特に、偉大な魔法使いのお部屋が興味深くてお勧めです。