もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)
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4件見つかりました
助け出してくれた若者を、食べてしまおうとする人食いトラの恩知らずには驚きました。 森の裁判で、若者の行為トラの行為ではなく、「人間そのもの」に話が飛んでしまう飛躍にも驚きました。 登場したうさぎの解決策にはもっと驚いたのですが、考えたらこんな裁きがあったら、みんなが救われるのかも知れませんね。
投稿日:2019/03/18
韓国の昔話のようです。 穴に落ちていた人食い虎を、助けてやった人間の若者。でも虎は、恩人に向かって食いかかってきました。 「命の恩人を食べるなんて」 「人食い虎が人を食って何が悪い」 真っ向から対立した虎と若者。 そこで若者は裁判を求めました。 細かいことを言えば、なんでそこでうさぎが出てくるの?なんでうさぎは若者の味方なの??と、疑問はありますが、昔話って、多かれ少なかれ、そういう突拍子のない部分ってありますもんね。 そこに目をつむれば、うさぎの知恵には感服。なるほど!って単純に感心しちゃいました。 4歳と2歳と息子と読みましたが、ちょっと早かったかなという印象。 学童期くらいのほうが、うさぎの知恵を楽しめそうです。
投稿日:2011/03/13
絵がなかなかの迫力ある怖さをかもしだしています。そして何より題名がおもしろそうだったので、手に取りました。主人公の旅人が山の中で助けたトラに食べられそうになります。しかし旅人はトラの一言に納得いかず、山の中にいるもの達に判決をしてもらうのです。その一言とは・・・「人食いトラが人間を食おうってんだ。どこが悪い」と。しかし誰も旅人の見方をしてくれるものはいません。人間に嫌な仕打ちをされたものばかりだったので、誰も人間のかたを持つようなものはいません。いよいよトラに食べられそうになった時、山道を歩いてた時に脅かされたウサギが出てきます。ウサギも同じようにトラのかたを持ちます。しかしウサギはその現状を再現するように言います。ここまでくると私も、もしかして・・・となんとなく内容に予想がつきました。やはり・・ウサギは再現を理由にトラをまた穴の中に入らせる魂胆だったのです。結局トラは穴からでれずまた泣き叫ぶことに、旅人は命を救ってもらったという結末。これはイソップ物語でも少し内容は違いますが、結局「恩を知れ」という意味でよく内容は目にします。また違った内容でおもしろかったです。
投稿日:2007/03/15
韓国(朝鮮半島)では、虎が出てくる昔話が最も多いそうです。このお話も、最近のものですが、古き良き昔語り風になっています。 ある男が森で、穴に落ちていた虎を助けたら、その虎が腹ごしらえにと、男を食べようとします。 ところはそんな失敬な話はないと、松の木や牛に裁判官になってもらって話を聞いてもらいますが、「人間はひどい生き物だらか、虎の言い分が正しい」と、言われてしまいます。 このシーンは同じ人間として、ハッとさせられました。 ところが、最後に来たウサギの機転で、男は虎から逃れることができて、めでたし、めでたし。となります。 残念なのが、このラストシーン。なぜ、ウサギがこの男の見方をしてくれたのか、その理由がまったくわからないんです。このエピソードがどこかに描かれていたら、この絵本はもっともっと面白いものになっていたような気がします。 ハン・テヒさんのイラストも、味があってよかったです。
投稿日:2007/02/18
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