あるところに『かっぺい』という名のかっぱの子供がおりました。
日照りが続いたせいで川は干上がり、畑の作物もすっかり枯れてしまって、かっぺいはおなかがぺこぺこでした。
「大好きなきゅうりを、おなかいっぱい食べたいなあ」
すると、大きなきゅうりを荷車に乗せたおじいさんが向こうの道を歩いて行くのが見えて…?
大好きなきゅうりを求めて、かっぺいが旅をするお話です。
きゅうりを探すかっぺいの目がキラキラ、でも読んでいるこっちは何度もハラハラさせられます。
後半では、大きなきゅうりを運んでいたおじいさんの正体と日照りの原因もわかりますよ。
やわらかで優しいイラストに心やすらげる一冊でした。