歯に関する絵本と言えば、加古里子さんの「はははのはなし」が思い浮かびますが、この絵本は科学絵本ではなく、歯が生え変わる一瞬を描いたもの。
物語は、
「ごはんを 食べていたら、
ガリッと 石を 噛んだ」
という書き出しで始まります。
次のページは、口の中からパパとママを覗いているアングル。
他にも、極端な遠近法で描いているページもあり、大島妙子さんのセンスに脱帽です。
石でなく、歯が抜けたことが判明してからは、乳歯から永久歯に抜け替わる際の風習や、ぼくの突拍子もない行動が続きます。
ぼくの行動なんて、きっと、誰もがやりそうなことで、共感することしきりのシーンだと思います。
誰しもが経験することなので、歯が抜け替わる時に読み聞かせしてあげると、最高の絵本になると思います。