「なにしてるの、サム？」 なかなかよいと思う みんなの声

以前にも同主人公が登場する他の絵本を読んだ事があり親近感が湧いたのでこの絵本を選びました。江國香織さんが邦訳を担当されているのも嬉しかったです。主人公達兄弟は呼吸がぴったりと合っている所が素敵だなと思いました。ペットと友達の様な信頼関係を築いているのも良いと思いました。少しの時間も無駄にせずに人生を謳歌している主人公達の姿に魅せられました。

　しっかり者のお姉ちゃんステラと、のんびりやの弟サム。
この二人のお話は「おはようサム」「おやすみサム」とステラを中心に描いき、ステラがタイトルのお話とたくさんあります。

　「おはようサム」「おやすみサム」では、なにもかもステラの手助けなしには出来なかったサムが、愛犬フレッドを従え、少し自立してステラの助けを断ります。

　それでもステラになんでも質問するサム。
ひとつひとつ丁寧に答えるステラの回答もほのぼのとして、心が和みます。

　お母さんとしてこの本を読んでいくと、「キャー大変」って見ていられないほどのシーンの連続。お部屋がとんでもない状態に････
　ステラのように温かく見守ることの出来るお母さんは････　たぶんなかなかいないでしょう。

この絵本、題名に「○○○、サム」とくるので、「サム・シリーズ」というのだと思っていたら、どうもサムと一緒に絵本に登場する「ステラ」（サムの姉だったか、いとこだったような気が…。スミマセン。全巻持ってないいのではっきりわかりません。）が使われていて、「ステラ・シリーズ」というらしいです。

お話は、サムとサムの飼い犬のフレッドが、何か不思議なことや突拍子もないことをしていて、ステラが「なにしてるの？」と尋ねてきて、それにサムが答えるという問答式になっています。
のぼっとしたマイペースのサムと、サムの「よく聞くとなんかへんかも」という回答を「ふ〜ん」って、感じで軽く流しちゃうステラはすごいです。
イラストも独特でとてもかわいらしいし、読んでいるとほんわかした気分に浸れるところもよいです。