「アリエッティ」の映画の本と知って、息子にせがまれ
2週間近くかけてじっくり読みました。(毎晩1章)
子供の頃って「こびと」の想像、大好きですよね。
だからこのお話もドキドキワクワク読めるかなぁと思っていましたが、
そんなふうにシンプルに気軽には読めませんでした。(大人の私は・・です)
小2の息子は楽しんでいたようでした。
微細にわたり描写される小人たちの暮らしぶり。
小人と人間の交流。
「借り(狩)」に行くときのスリルや、秘密のやりとりをするアリエッティと人間の男の子との会話。
小さくて工夫に満ちた住みか。
・・・そんなところが子供心には楽しいのでしょう。
読んでみての意外な感想は、
・アリエッティの偏った世界観・・・人間にとっても視野が狭かったり、無知なこと、偏ったことはあるのではないか?毒気を含んだような話。
・床下でずっと育ってきたアリエッティの孤独と閉塞感。
(映画ではここは省かれていたように思えました)
・ホミリー(小人の母)の物欲・・ここにも皮肉や風刺があるきがしました。
・・・ただの「可愛らしいこびと」ではなくて、文句を言ったり
愚痴を言ったり、人間と変わらないのです。優越をつけたがったり、見栄をはったり・・。
大人には潜んだメッセージがたくさん隠されていそうなお話でした。
続きを読みたいと息子は言っていますが、読むのはなかなかに大変なので、少しづつ読破したいと思っています。