新装版 ゆきがやんだら(Gakken)
一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし
あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)
ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?
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7件見つかりました
俳優の宇梶剛士さんのお母さんの作品です。 「古布絵(こふえ)」という、布にアイヌ刺繍などをほどこした 独特の手法で描かれています。 素朴でとてもあたたかみがあります。 表紙のセミが成虫になった姿は特に見事。 宇梶さんは60歳を過ぎてから制作に時間をさけるようになり、 この手法を編み出してから、自身がアイヌである喜びを実感でき、 心が解放されていったそうです。 昔話の内容は壮大でロマンがあります。 自然の力の神々しさを感じさせるお話です。 息子もじっと聞いてくれました。
投稿日:2008/06/18
繊細な刺繍に惹かれました。 古布と刺繍で描かれた、アイヌの昔話だそうです。 アイヌ出身の作者だけに伝わるものがあります。 北の海辺の二つの村での出来事です。 下の台地ランペシカ・コタンに住むおばあさんが津波の予言をするのですね。 六代の人の世を生きてきたおばあさんが歌う予言歌。 そして、現実のものとなってしまった大津波。 当のおばあさんは祈りますが、津波に飲み込まれ、やっとのことでセミ神様に生まれ変わるのです。 天変地異をくぐり抜けてきた人々の思いを感じます。 セミの姿に、アイヌの人々の祈りが投影されているように感じました。 巻末に添えられた、作者のアイヌ生活もぜひ、知ってほしいです。 小学校高学年くらいからでしょうか。
投稿日:2016/07/28
このお話は、アイヌ民族の昔話だそうです。昔長く生きたおばあさんが大津波で海に沈んでしまう時に神様の怒りに触れて地獄に落とされたのですが、穴をつたって地上に出てくるときにセミの神様となって生まれ変わるというお話でした。絵は毛糸で描かれていて独特な感じでした。津波とかうちの子にも想像しやすい恐怖がこの絵本にのめり込ませていました。
投稿日:2016/01/19
宇梶静江さんの古布絵二作目です。 前作の『シマフクロウとサケ』に比べて数段と刺繍が繊細で、絵に取り込まれた様々なものがとても素晴らしく縫いこまれています。 海津波と山津波の被害に会って、上の台地にいたリぺシカ・コタンの人々は助かったけれど、下の台地のランペシカ・コタンの人々の家は海に流されてしまいました。 何かの教訓かと思ったのですが、ちょっと違います。 神に助けを求める6代の人の世を生きたおばあさんは、海の主はおばあさんを六つの地獄に落としてしまいます。 むごい話のようにも思えますが、ちょっと違います。 おばあさんは村の守り神の開けた穴からセミの神として地上に戻ることができました。 セミが地中にいる年月を地獄に見立ててのアイヌのお話でした。 アイヌの人たちは様々なものを神として崇めていることがわかります。 鍋であったり、セミであったり、自然や生活にあるものをみな神として崇める信仰をもっているのですね。 津波のシーン、海に流されながら神と対話するシーン、壮大なスケールの内容が布地で緻密に表現されていることに感動しました。
投稿日:2011/09/16
刺繍が好きで、刺繍絵本だけでなく、手芸本も何冊か本棚に飾ってある(!)のですが、アイヌ刺繍を目にしたのは、この絵本が初めてでした。日本刺繍とはまったく異なるアイヌ刺繍を見ながら、改めて、アイヌの人たちが持つ独自の文化の素晴らしさに心惹かれました。 お話は、少し難しかったものの、娘も、「刺繍が上手だね!」と、感動した様子でした。特に、セミの美しい色合いは見事で、本当に神が宿っているようにも見え、「セミ神さま」という言葉がぴったりのように思えました。
投稿日:2010/10/26
古い布を使って一針一針心をこめて作られた絵本です。 長生きのおばあさんの言うことを信じた 上の村の人々は津波から生き延びることができたが、 信じなかった下の村の人々は、津波に飲み込まれてしまった。 そのおばあさんも、海の主を怒らせたと 地獄へつきおとされる。 しかし、セミ神さまに生まれ変わる。 ちょっと難しいお話でしたが、 解説を読んで納得しました。 アイヌの昔話は、自然の摂理にのっとった 心にストンと来るものが多いので、 もっと紹介されるといいなぁと思います。
投稿日:2009/03/15
アイヌ民話という独特な語り口調のお話でした。 アイヌの人にとって虫や鳥は神様からのお告げといわれているそうです。 このお話は津波を予知したおばあさんが津波によって死に・・セミ神さまとなる。というお話ですが・・・ なぜ?予知したのに逃げなかったの? なぜ?海の神様は怒ったの? 地獄が6つ? セミはなんと言って鳴いているの?何を伝えてくれてるの? 10歳の娘には「なぜ」がいっぱいのお話だったようです。 私も・・・一緒になぜ?でしたが子どもとたくさん話、想像する題材となりました。 最後に解説があり少し分ったように思いますが・・・民話の伝えようとしていることって難しいですね。 この絵本は古布絵・絵本といってアイヌの刺繍でできている絵本です。 刺繍絵は見ごたえたっぷりでした。
投稿日:2008/07/28
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