アニメの絵本は敬遠する人も多いかもしれませんが(何を隠そう私もそのひとり)、アンパンマン命の次女のために、おまけで借りてきたこの本が、意外にもなかなかよかったので紹介します。
実は私は子供の頃、やなせたかしさんが編集していた「いちごえほん」(少し大きくなってからは、「詩とメルヘン」)という月刊誌の愛読者でした。おなかをすかせた旅人に、顔をかじらせてあげる初期のあんぱんまんを知っているだけに、まさかこんなに有名人になるとは思ってもみませんでした。
最近のアンパンマンは、ばいきんまんが悪いことをして、それを懲らしめる正義の味方のイメ−ジが強く、なんとなくばいきんまんも好きな私(あまのじゃく?)としては、あまりおもしろいと感じられなかったのです。
でもこれは、眠れない子のための子守歌のような、五つの短いお話からなっていて、たたかっていたはずのアンパンマンとばいきんまんが、いつの間にかなかよく眠ってしまったり、ねむねむおじさんとねむのきという、なんともほのぼのとしたキャラクタ−が出てきたり、心地よく眠りにつける絵本です。
願わくは、うちの全然寝てくれない次女を、ねむねむおじさんが、ねむのきの所に連れてって寝かしてくれないかしら?