可愛らしく独特の魅力を放つ絵に惹かれ、6歳の子どもと、思わず手に取りました。
古い掃除機の中で、おもしろいものを探してステキなおうちを作るボンボンと、ボンボンパパ。
工夫の名人(名塵?!)なだけあって、ボンボンパパが作るものはどれもステキ。
「私にも、ともだち作ってほしいー。」なんて言ったかと思えば、「ボンボンパパ、違うよー。」と笑い、序盤から虜に。
絵もよく見ると、細かいところまで描かれていて、子どもが、
「見て!ボンボンかボンボンパパか分からないけど、こっち見てるよ!!」と言うので、見てみると、確かに掃除機の隙間から覗いている目が!!
掃除機の風に飲み込まれてしまったときも、大爆笑していましたが、次のページでは、やっぱり掃除機の隙間から見えるボンボンパパ。
絵本の最後のページと裏表紙も、是非よく見てみて下さい!
ボンボンと同じような子がもう一人いるんです!
新たな暮らしを予感させて終わるところが、なんとも絶妙です。
この絵本は、“どんな場所へ行っても、工夫次第でステキな居場所を作ることができる”ということを教えてくれます。
読んでいる人の背中をそっと押してくれるような前向きになれる絵本でした。