ある国の王さまの美しい末娘は、森の泉のそばでひとりで毬で遊んでいました。ところが、手を滑らせ、泉の中に落ちていったのです。その悲しみようといったらありません。あまりにも大きな泣き声を聞きつけて、一匹のかえるが現れます。あなたのお役に立てるようにします。その願いが叶ったら、私をあなたの相棒にしてくださいと言います。そんな気持ちはないのに、約束した娘は、自分の願いだけ叶ったら、かえるをおいて、お城に走って帰っていきました。
そのかえるの正体は…娘はどうなったのでしょう。
気になることばかりでしたが、ある人のひとことが立派です。
妖艶な娘の描写に、目を引かれます。気持ちの表現のたとえに、なかなか読みごたえがありました。