タンザニアの絵本なんて、なかなか触れる機会がないので興味を持ちました。異国情緒溢れる挿絵が、とても目を引きます。
チンパンジーのソクベは大漁の日、友達のイヌに大きな魚をあげます。ソクベは友達の動物たちと市場へ。イヌは隙を見てはソクベの魚に手を伸ばします。何度も魚を盗もうとするイヌに怒ったライオンは、誤ってケガをします。病院に運ぼうとすると、トラックのタイヤはナイフでパンクさせられており、イヌは魚を持って逃げていました…。でも最後にはハッピーエンド、動物たちもソクベも、もともとは友達のイヌだから気持ちよく許してあげます。
市場へ行く途中の村がお祭りなので見物していったり、ライオンの骨折を見てもらった病院の設備が良いのでカバもついでに歯を治療してもらったり、サッカーのゴールが木の枝で手作りされていたり、イヌの罰が「木をうえよう大会」で2倍の数を植えること、だったり…タンザニアらしい(?)のんびりした空気感も、この本の魅力の一つです。
うちの3歳の娘の語彙にはない言葉もたくさんあり、サッカーや裁判の場面などもあったのでちょっと難しかったかもしれません。でも話の大筋は理解して、とても楽しんで聞いていました。一時はどうなることかとハラハラしていましたが、優しいソクベとイヌの関係にホッとしていたようです。
平和でいいなぁ。