この中の「くぎスープ」をストーリーテリングで語る方がいたので、興味を持ちました。
スウェーデンの昔話なのですが、「仕事を取りかえたおやじさんとおかみさん」は同じようなお話がありますし、「ティツテリチューレ」はグリム童話の「ルンペルシュティルツヘン」と似ていると思いました。
「親指小僧と巨人」はペロー童話で読んだことがあります。
同じようなお話もありながら、トロルが出てくるお話がいくつもあるのは、スウェーデンらしいと思いました。
「仕事を取りかえたおやじさんとおかみさん」と「ふくろうの赤ちゃん」には、横暴な旦那さんが出てくるので、当時から夫婦関係で悩む人はいて、横暴な旦那さんもいたのだろうと思うと、昔も今も人間は変わらない営みを続けているのだなあと思います。
中でも「ルーディ」というお話は不思議なお話でした。双子の姫として生まれたのに、一人は羊の顔をして生まれてきたからです。
ちょっと怖いと思えるお話もありましたが、最後はハッピーエンドで終わるので、一日一話的に読めそうなお話集です。
あまり読んだことがないお話が多かったので新鮮でした。