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コールデコット賞受賞作品ということで 読んでみました。 読んでから気づいたのですが、 マーシャ・ブラウンって「3びきのやぎのがらがらどん」 の作者なんですね。 木版画だったのでまた違った雰囲気を楽しめました。 行者が哲学的に考えるのは難しいのですが、 でも、ねずみがトラにかえられて威張るところなんか 教訓的で昔話らしく面白かったです。
投稿日:2018/12/25
大きいこととは何だろう? 小さいこととは何だろう? 行者さんの疑問に、ネズミは答えを出してはくれませんでした。 カラスに捕まりそうになっていたネズミは、ネコに変身することで難を逃れました。 ネコに変身したネズミは、自分より強いものが現れると、次々と大きな動物に変わっていきます。 でも、ネズミは行者への恩や、ネズミであった心を忘れてしまいました。 ネズミはネズミだった方が良かったのでしょうか。 何かを暗示しているようなお話ですが、難解です。 それとは全く別に、木版画で描かれた絵には目を奪われました。 絵を見ているうちに、行者さんの悩みなどどうでもよくなりました。
投稿日:2014/06/07
インドに古くから伝わるおはなし。 大きいこと・小さいこと について考えていた行者。 目の前に現れた「ねずみ」 自然界で生きていくには避けられない弱肉強食 行者の力を借りて生き延びたねずみは 森の王者トラの姿を借りる事ができました。 ところが 自らの愚かな考えで再び オドオドしながら生きていく姿に戻されます。 強いってなんだろう、大きいってなんだろう、 真の「王者」になるには何が必要なんだろう。 子供達自身で何かを感じ取って欲しい絵本です。 何度も手にした・・と言うわけではありませんが 哲学的なメッセージと版画イラストは心の奥に刻まれています。
投稿日:2007/09/21
長男が借りてきたインドの昔話です。 行者が考え事をしていると、1ぴきのねずみがかけぬけます。 カラスにつかまって危機一髪のところを助け出すと、今度はねこがねらいます。そこで、行者はまほうを使って、ねずみをねこに変えてやりました。 その後も、ねこから犬へ、犬から虎へ、姿を変えてもらったねずみは、行者への恩も忘れ、威張り散らします。そこで、行者は・・・? 日本の昔話とも、西洋の昔話ともまたちがう、独特のおもしろさがあります。 お話以上に、木版画の絵がすばらしいです。
投稿日:2003/04/02
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