期待通りの絵本でした。
ダックスフントのボッシュ。
最近太りすぎちゃって、オットセイを省略して「オットー」なんて呼ばれてます。
オットーと呼ばれるのが嫌で無視したら、またからかわれるし。
ネコのムンクにも、笑われるし。
ボッシュは、くやしいのですが、今さらおいしくない物なんて食べたくないし…。
そんなある日、泥棒がやって来ます。
「吠えなきゃ」と思いつつ、泥棒に差し出されたお肉にかじりついてしまった
ボッシュ。泥棒まで、その食い意地に感心して手を止める始末。
お肉のしびれ薬で動けない自分を情けないと思っていたら、泥棒にまで
「オットセイくん」
とからかわれてしまいました。
はずかしいっ!と泥棒にかじりついた所で、ボッシュは気を失ってしまい
お手柄、お手柄…。
太った自分が情けなかったり、悔しかったり。
痩せたいけど、ついついおいしい物に流れてしまう。
ボッシュって人と同じように考えているので、面白いです。
絵も素敵だし、笑えるけれどドキッとします。
4歳には、面白さが今イチ分からないようです。「オットー」なんて犬を
からかう小学生には受けそうです。
新しい絵本ですが、1966年に『かくれんぼ物語』というタイトルで長新太さん
の絵でも出版されていたそうです。
そっちも見てみたいです。