3歳7ヶ月の息子に読んでやりました。もともと日本の昔話は言い伝えなので、その地方や伝えられ方によっては色々なバージョンがありますので、好き好きだとは思いますが、この紙芝居のさるかに合戦はかにが死んでしまうバージョンです。私も主人もこういうバージョンは初めてで、ちょっとぎょっとしてしまいました。
まず、登場人物が多いです。柿の木を育てたかには、さるに青い柿の実を投げつけられ、甲羅が割れ死んでしまい、そのかにから子がにがたくさん生まれてきます。一緒に復讐を手伝ってくれる仲間に、針や牛のふんも登場します。私は、子がにが生まれてくるのはもちろん初めてでしたが、針や牛のふんにもびっくり!
そして、表現がちょっときつかったり、わかりづらいです。死んでしまっているからか「かあさんのかたき」とか「すけだち」や「そだをくべる」など3歳児にはまだむずかしい表現が使われています。
そのわりにあまりグロテスクなイラストではないので、息子は淡々と見ていましたが、なんだか焦点が定まらないような、あちこちに気が散ってしまった感じでしたね。多少読み手は工夫して読んでやらないと、子どもには伝わりにくいかも、と思いました。