職人が言っていたことに、こんな言葉がありました。
「目が良くなければ良いものを見極めることができない。だから、自分は身体の中で一番目に自信を持っている。」
この言葉がすごく印象的だったのですが、絵本を読んでいて、マシューも職人の目になる瞬間が描かれているなと感じました。
将来何になりたいかまだわからないマシュー。
初めて美術館に行ったときに、目の前に広がる絵に魅了されます。
絵への感動で満たされている最中、素敵な女の子と出会うのです。
「ここに ある え、みんな すてきじゃない?」
素敵な女の子が自分と同じ感動をしているなんて知ったら、そりゃもう絵に目覚めちゃいますよね!
絵と女の子と出会いに感動しているマシューは、幸せな夢を見ます。
目が覚めて夢だったことに落胆するのですが、その瞬間からマシューの世界は変わり始めて…。
そう、このシーンがまさに、マシューの目が変化する瞬間。
人はいつ目が変わるかわからないですね。
自分が何に興味を持っているのか、どこにきっかけがあるかもわからない。
子どもにはたくさんいろいろな物を見せてあげたい。
けど、自分ももっと外に出ようと思いました。