世界の国からいただきます!(徳間書店)
世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!
新装版 ゆきがやんだら(Gakken)
一面真っ白の雪景色で、心が温まる親子のおはなし
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スイスの最も美しい絵本賞(1975年)、 ライプチヒ図書展「世界で最も美しい本賞」(1977年)を それぞれ受賞している作品です。 ワニがとってもリアルなのに、美しく描かれています。 突然現れたワニを見て失神した人間の様子もワニの視点から 【だらしなく、すわりこんでいる】とさらりと表現。 また、ワニにおびえて逃げた人間の様子も 道端に残された吸いかけのタバコや、帽子・新聞などで これまたスマートに表現。 無駄が一つも無い、シンプルな美しさがあります。 ただ、逆上したワニが店の店員さんを食べてしまうという場面があり、 そのあと、故郷に帰ったワニがどうした・・というより 食べられてしまった罪の無い店員さんのことが心に引っ掛かってしまうお話でした。
投稿日:2004/03/17
物語はナンセンスで、残酷?ともいえる場面もあるので、 好ききらいがあるでしょうし、 こどもにはもうひとつかな?とも思いますが…。 シュールリアリズムを感じさせるような絵の美しさと、 わにくんの表情(私は「わにのみせ」に入った時のわにくんの表情が なんともいえない!)が、とてもユニークな物語であるかのように 思わせてくれます。 おとな向きでしょうが、意外な感性で受けとめてくれるこどももいるかも!? 偕成社から出ていましたが、絶版?になったらしいときき、残念です。
投稿日:2004/01/14
わー、なんかすごいお話! 読み終わった時、最初に出た言葉です。 わにを発見したご婦人たちは きっとそのわにが役に立つと言ったので 冒険心を持ちながらそのお店まで行きました。 わには期待を膨らませ、ワクワクしながら はるばる旅をしたことでしょう。 でも一体どんなお店なのでしょうか。 わにが役に立つお店? 読んでいるこちらも胸が躍ります。 ただ読み進めていくと、想像もしない展開になっていき、 あれよあれやと言う間にお話は終わりました。 わー、なんかすごいお話! 思わず出る言葉です。
投稿日:2020/12/30
ビネッテ・シュレーダーさんの原画展を見に行きました。一枚一枚の絵が、完成した絵画のようで素晴らしかったです。色がたいへん美しく、細部まで丁寧に描かれていて、さらにシュールレアリズムの影響を感じる不思議な雰囲気が漂っていました。その中でも印象に残ったのが、わにくんが店員のソフィーさんを飲み込んでいる絵。 小耳にはさんだ「わにのみせ」を、自分たちのための店と思い、はるばるナイル川のほとりからパリまでやってきたのに、その店は実は、仲間の皮を剥いで作ったカバンや靴を売っている店だと知った時の、わにくんの驚き、悲しみ、失望は推して知るべしです。暴挙にでた彼を一方的に責めることはできません。そりゃ、怒ります。 でも、「この絵本を子どもに読んでいいのかな?」と、素朴に疑問を持ちました。少なくとも、ブラック ユーモアが分かる年頃からだと思います。ソフィーさんを飲み込み、彼女の持ち物をごっそり頂いたわにくんは、「・・これで きも はればれ。やましい おもいは さらになく・・」なんですから・・。 「おとなのためのおはなし会で、ワインでも飲みながら読んだら面白いかも?」とは夫の意見。私もそれに一票いれようかな。 「スイスの最も美しい本賞」、ライプツィヒ図書展の「世界で最も美しい本賞」を受賞しているそうです。子どもに読む、読まないは別にして、「一読の価値あり」の絵本だと思います。
投稿日:2014/08/04
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