作品としてはものすごく素晴らしい作りをしていると思います。
同じ母親として、目を背けたくなるようなシーンもいくつかありました。
自分はそんなにひどい親じゃない。しつけをしてるんだ。
私自身を含め多くの母親たちは、自分の子育てをそういう気持ちでやっていると思います。
この絵本に登場するお母さんだって、きっと自分の時間なんてないほどにいろいろと忙しんだと思います。
だから、気持ちに余裕が持てないんですよね〜。
うちの子どもたちはもう大きくなっているので、今改めてこういう作品に触れるとと、少し前を思い出して「あぁ〜っ…!」って、隠れたくなります。
わたしが評価をあえて☆4つにしたのは、この絵本を小さなお子さんたち向けに読んでほしくないな。と思ったからで、
どちらかというと、この絵本は子育て中のお父さん・お母さんに読んでほしいです。
出来れば、自分で黙読するのじゃなくて、誰かに読んでもらうといいと思います。
他人の声で読んでもらうことで、少し離れた所からこのお話のお母さんを見ることができるし、そうすることで、改めて自分自身の子育てにもに向き合えそうな気がします。