三浦太郎さん、待望の新作です。
色鮮やかなキャラクターを描く三浦太郎さんの絵は、我家でも人気。
それと三浦さんの作品は、自身の経験に基づいた作品であることが多いのも、人気の秘密でしょう。
題名からして、「はたらくくるま」シリーズの続編かと思いきや、さにあらず。
働く車が大好きなぼくが、ブルドーザーやショベルカーになりきって、砂場でお城作りというお話です。
物語は、主人公のぼくが、砂場で遊ぶシーンから始まります。
ぼくは、砂場を工事現場に見立てて、砂を集めるのに足で蹴りだします。
次のページで、ぼくは、ブルドーザーに変身しているのです。
同じように、固める工程ではロードローラー、掘る工程ではショベルカー、バケツを釣り上げる工程ではクレーン車、水を入れる工程ではタンクローリーと、ぼくは働く車に変身します。
迎えに来たパパまで、リフト車に変身するという凝りようです。
これを読んで、あるあると思った方も多いはず。
あとがきを読むと、何とこの話は、三浦太郎さん、ご本人の記憶から作成されたとのこと。
三浦さんのご子息の話かと思っていたのですが、まさか、ご本人の話とは、驚きました。
このあたりが、三浦さんの作品の魅力なのでしょう。
男の子なら、誰しもが共感できる、そんな作品だと思います。
幼稚園位のお子さんにオススメです。