「おばあちゃんにおみやげを」 なかなかよいと思う みんなの声

数のお話とありますが、数のお勉強の話ではなさそうです。
おばあちゃんにおみやげをとありますが、エメカはお金を持っていません。
それでも、数が増えるごとにおばあちゃんのお家に近くなっていくお話です。
ナイジェリア農村部の暮らしと、民族性が静かに伝わって来ました。

おばあちゃんにおみやげを渡したい男の子の気持ちだけでも
ストーリーとして素晴らしいのですが、
写真でアフリカの様子や文化が伝わり、
数だけでなく、異文化理解として
面白い本だと思います。

頭に荷物を載せて運ぶ様子だけでなく、
コマを手作りしたり
（カタツムリを回すのには笑っちゃいました）、
子どもと一緒にへ〜と学びながら読みました。

写真絵本です。
「AはアフリカのA」を描かれた作者の絵本です。
アフリカの素朴な子どもたちや村の姿がとってもよかったです。

この写真はナイジェリア南部のイジバ村で撮ったものだそうで、
このあたりの村でよく見るような手作りのホウキだとか、つぼだとか、民族楽器（ヘチマで作られたものだそうです）とか出てきて、この地域の文化も絵本から伝わってきました。

数の絵本として作られているので、絵を見て楽しむなら４，５歳くらいからお薦めできそうです。