「およぎたいゆきだるま」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

ゆきだるまくんの気持ちを考えていたら、孫のプール療育のことを思い出していました。プール療育の時間は、唯一孫が水の中では自由自在に手足を自由にのびのびと動かしていたので、ゆきだるまくんも自由に海水浴で遊べてよかったなあと思いながら読みました。絵も可愛くてキューンとした私でした。自由に心が踊っていられる幸せを感じました。

雪だるまに麦わら帽子を被せながら、海水浴の話をする姉弟。
すると「かいすいよくって　なあに？」と、雪だるまが喋り出しました。

楽しそうなふたりの会話を聞いて、我慢できなくなったんだろうなって（笑）
そして雪だるまは、「つれてって！」とダダをこねだします。
涙をポロポロこぼしながら！

この、雪だるまの素直なカンジ、すっごく可愛いです。
娘も「かわいい！かわいい！」とすっかり気に入り、これから夏にむかうっていうのに、毎日持ってきます。
あれ？海水浴のシーンもあるから、もしかすると夏向き？？

雪だるまと海水浴。
ちょっぴり不思議で、とっても可愛いお話でした♪

作者のくぼさんは、ご病気で車椅子の生活をされています。
ゆきだるまは、暖かい所や水の中には行けません。
そんなゆきだるまに、ご自分を重ねているのかなと思いました。
ゆきだるまの心だけが海に飛んでいって、子どもたちと楽しみます。
くぼさんの心も、いろんな所に飛んで行ってるのでしょう。
車椅子の生活をされているからこその作品だと思います。
生活に不便なことがあっても、心は自由なのです。
優しさの中に、強い意思も感じられる作品です。