主人公は、たこのへんたこせんちょう。
たこだけど頑張って、本物の船長になりました。
へんたこせんちょうは、今日もへんたこおくさんとへんたこぼうやを連れて、大海原を進んでいきます。
今日の仕事は釣りのお客の案内です。
でも困ったことに、お客さんが超わがままなんです。
船長の言うことをちっとも聞かずに、自分勝手に船を進めさせます。
そんなではお魚が釣れるわけがありません。
お客さんは、いらいら、いらいら。
やっと釣れたと思ったら、小さな小さなくらげ。
自分勝手なお客さんは怒り始めて、へんたこせんちょうにくらげの悪口を言えと言ってきました。
へんたこせんちょうが悪口を言うと、くらげは怒って……。
「ちいさいはおおきい。おおきいはちいさい。つよいはよわい。よわいはつよい」
この言葉が繰り返し出てきます。
小さく見えても実は大きくて、大きく見えても実は小さくて、強いようでも実は弱くて、そして弱いようでも実は強くて。
うわべだけを見て判断してはいけません。
知ったかぶりもいけません。
謙虚でいなさい。
ということが、この絵本のテーマのように感じました。