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えほん遠野物語 ざしきわらし自信を持っておすすめしたい みんなの声

えほん遠野物語 ざしきわらし 原作:柳田 国男
文:京極 夏彦
絵:町田尚子
出版社:汐文社
税込価格:\1,650
発行日:2016年12月
ISBN:9784811322551
評価スコア 4.73
評価ランキング 1,246
みんなの声 総数 10
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  • 【内容】
    柳田国男原作「遠野物語」から、ザシキワラシに関する記述を現代の絵本に仕上げた作品。
    古くからある豊かな家に伝わる、神とも妖怪ともいえない存在。12才くらいの男の子だったり、女の子だったりするという。この人たちがいなくなると家が滅びる。孫左衛門の家にいた2人の女の子の神が、出て行った後、家に不思議なことが起こり、一家は…

    【感想】
    原作を文庫本で読んだが、ゾッとする話だった。遠野物語にはいろんな興味深い話が収められているが、古典文学のような書き方なので、やや読みにくい。現代人が読みやすいように、かつ中身を変えないように「翻訳」した作品があったらいいなと思っていた。
    この絵本は、言葉を少なくして、絵で物語るから、年齢問わず、誰でも遠野物語に親しめる。不思議な雰囲気満天の絵が、心に残る。夜中に夢に出てきそうだ。
    昔話とも、創作童話とも、怪談とも違う、微妙な世界を実に上手に表現していると思う。
    ザシキワラシというと、水木しげる大先生のユーモラスな絵を思い浮かべるが、いろんなザシキワラシがあるらしい。今回、絵本を読んで興味をもったので、簡単にネットで調べてみたら、福の神のようなありがたい存在から厄病神や悪霊に近い凶悪な存在までいろいろ出てきた。どんなタイプがその家に住み着くか?遠野の旧家の人たちは、戦々恐々としていたかもしれない。
    今でも時折テレビなどでザシキワラシの出る家の特集などが放送される。現代社会にも対応して生き残って、自分をアピールしているたくましい妖怪だ。時代に合わなくなったり、忘れられたりして「失業」する妖怪も多い中、素晴らしい企業努力だと思う。この調子でどんどん頑張って、世界を目指して欲しい。

    投稿日:2018/05/10

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  • 怖い!

    怖いお話を読みたいという9歳長女に選びました。

    座敷童っているといいことが起こる、可愛いおばけと思って読んだら、見事に覆されました。「いるといいことがおきるけど、いなくなると嫌なことがおこる」そういうことなんですね。何だかぞーっと鳥肌が立ちました。

    長女は面白かったようです。怖いもの好きにはいいのかな?

    投稿日:2017/04/20

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  • 伝承のすごみ

    えほん遠野物語シリーズ。
    遠野物語の中でも、一番なじみのあるワードがこの「ざしきわらし」ではないでしょうか。
    それだけに、原点でもあるこの伝承を改めて読むと、そのすごみが体感できます。
    京極さんの語りは、言霊と感じるようなリアリティです。
    町田さんの絵も、怖いを通り過ぎて、物語の神髄を感じさせてくれます。
    さらに、町田さんが造形するざしきわらしたちは、限りなく少年少女ですが、
    その瞳がやや異形で、猫の瞳のようにも感じます。
    ざしきわらしたちは、家の守り神のような存在なので、
    その出入りによって、その家の運命が変わるのですが、
    それが可視化される様がまさに物語。
    宮澤賢治の「ざしき童子(ぼっこ)のはなし」も参考に読んでみて、
    その世界を堪能しました。

    投稿日:2022/05/26

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  • 遠野物語

    ざしきわらしの存在は、宮沢賢治も書かれているので知ってい

    たので、怖くなかったです。

    ふたりの童女の神が住むと伝えられていた、長者の孫左衛門の

    家からいなくなり、某の家に移り変えたら、孫左衛門の家は

    滅び、某という家は、栄えた。今も豪農として豊かに暮らしている

    遠野のざしきわらしのお話でした。カラスの羽根とか、男の子の

    ざしきわらしについてまわるねこの存在が私には不気味に思いま

    した。

    投稿日:2019/04/29

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  • 美しい絵と淡々とした語り口が

    同じ作者コンビの「いるのいないの」を読んで衝撃を受けたので、こちらも読む前からドキドキでした。
    少しビクビクしながらページを開けたのですが、美しい絵と淡々とした語り口が、妙に怖さを際立たせている感じでした。
    「えほん遠野物語」のシリーズは、それぞれ違った作家さんの絵で、いろいろと楽しめるようなので、他の作品もぜひ読んでみたいと思いました。

    投稿日:2019/03/12

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  • 美しい2人の少女

    簡潔な文章と、美しい絵でまとまったすっきりとした絵本でした。
    ざしきわらしは、昔から宮沢賢治のお話などで、私にはなじみ深い存在です。
    この絵本のわらしは、猫の表情を思わせる美しい2人の少女でした。
    少女たちは、いつもなにか思うところあって、住まいを替えるのでしょうね。さりげなく描かれているけれど、意味の感じられる猫の絵も、良かったです。

    投稿日:2018/02/08

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  • あっ!また
    京極氏と町田氏のコラボで
    それも「遠野物語」!!
    それも「座敷わらし」ですか

    カラスの羽?を持ってる・・・
    表紙を開くと、また羽・・・
    カラスって、不吉なイメージがあります

    猫もまた、気になる(笑

    短い文章で
    よくわからない怖さが・・・

    わかっているんだけど
    怖い です

    絵がとにかくインパクト強い
    「目」が怖いんです
    この世のものではない と感じさせます

    遠野のまがり家、馬を飼っているのも
    わかりやすく
    地図もあり

    男の子と双子?の女の子達と
    それぞれの座敷わらし
    その背景には、飢饉や
    口減らしと、生まれた子どもを川に流す・・・とか
    こどもに対する過酷な歴史があったから というようなことも
    ちょこっと
    説明文があると
    もっと遠野物語の世界観が
    気になってくるかもしれません

    って、私自身ちゃんと読んでいないので・・・

    投稿日:2017/03/22

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  • 京極夏彦さんと町田尚子さんがコンビを組むと、どうしてこんなにも怖い絵本になるのでしょう。
    ざしきわらしは家の守り神と思っていたので、みんなが怖く描かれていると、とても不気味な物語になってしまいます。
    遠野物語ってそうしたものであったのでしょうか。
    最後の言葉とともに、インパクトの強い絵本です。

    投稿日:2017/03/11

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  • 案内役は三毛猫。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    京極夏彦さんのプロデュース(文)のこの遠野物語シリーズ、とっても好きです。
    さらに、町田尚子さんの絵で表現されることによって、柳田国男さんの描いたがいた遠野の不思議な物語が、新しい姿を得て今の子どもたちの手に笑るのはうれしいなぁと思います。
    「座敷童」のおはなしは、宮沢賢治も書いています。
    こちらは「さしき童子のはなし(講談社)」というタイトルで出ているので、合わせて見比べてみるのも面白いです。

    町田さんが描く作品の中には本文のストーリーにに直接参加している様子はないのに、犬や猫が出てくることが多いのような気がします。
    この作品の中でも、後半に三毛猫が登場してきます。
    まるで映画の案内役のように画面の中に溶け込んでいるこの三毛猫が目を惹きます。

    投稿日:2017/02/19

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