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うさぎのみみはなぜながい メキシコ民話自信を持っておすすめしたい みんなの声

うさぎのみみはなぜながい メキシコ民話 作・絵:北川民次
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1962年
ISBN:9784834000078
評価スコア 4.65
評価ランキング 3,124
みんなの声 総数 25
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  • そうだったのか!

    うさぎは、自分が小さくていつも森の動物にいじめられていたので、神様に、もっと大きくしてほしいと頼む。神様は、とらとわにとさるの皮を持ってきたら、かなえてやると言います。
    うさぎは、知恵を使い3匹の皮をとり、神様のもとへ。神様は、こんなに頭のいいうさぎを大きくすれば他の動物をいじめるだろうと、耳だけを長くした。というメキシコの昔話です。

    小さいうさぎが、知恵と自分の得意なことを生かして大きな動物をつぎつぎ打ち負かしていくところが痛快です。
    でも、神様はうさぎとの約束をちゃんとは、守っていないな?と思ったり、うさぎは耳だけ長くしてもらって、納得がいったのか?疑問も残ります。
    3回繰り返すところ、ちょっと残酷な所も淡々と事実だけを語るところは、昔話共通でしょうか?興味深いです。

    投稿日:2014/01/21

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    2
  • 文と絵がこの絵本の世界観を素敵に表現

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    一番最初のページをめくるとメキシコの古い文明の遺跡のような動物の横顔の絵があり、この扉絵を見ることで、(アステカ文明のころの)メキシコに伝わる民話だということを意識しました。

    文と絵を書かれた北川民次さんの言葉の使い方がとても日本人の感覚に合っていて、このお話の世界観がよく伝わってきました。
    絵は、版画のような感じに見えますが、書いてないので断言はできません。

    うさぎにまつわる民話や昔話は結構残っていますので、結末は予想がつきましたが、
    最初は他の動物たちのことを怖がって震えていたうさぎが、ラストの方では恐ろしく見えてきます。
    最後の神様の決断に私も1票!
    中南米に伝わる民話はあまり聞いたことがなかったので、素直に面白いと思いました。
    読んであげるなら小学生以上かな。面白いので、機会を見つけて積極的に子どもたちに読んであげたいです。

    投稿日:2011/08/16

    参考になりました
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    1
  • 読後「そんな〜!」という息子の一言

     アステカ時代のメキシコの昔話だそうです。
     みすぼらしいちっぽけな体故毎日いじめられているうさぎが、神様に体を「大きくしてください」と懇願します。
     神様はしばし考え込んだ後に、なんとも難しい課題をうさぎに与えます。
     強いとら・惨いわに・知恵あるさるを自分の手で殺して、その皮を持ってきたら願いを叶えてやろう、というのです。
     洋の東西を問わず、昔話の中にはこのような残虐的な行為が淡々と記されている作品が多々ありますね。
     大人は、具体的イメージを描き過ぎドキリとしますが、子どもはさらりと聞いています。
     
     この三つの難題を一つずつクリアして行くうさぎの目つきが、段々常軌を逸し鋭く変わっていくのも大人にとっては不気味です。
     知略をめぐらし手に入れた皮を三枚担いで、神様の前へ差し出したうさぎですが、・・・。

     読後「そんな〜!」という息子の一言。
     「神様は約束を反故にしてもよいのか」、という問に「神様との約束などあり得ません。神様と神様に造られたものは対等ではないのだから」
     しかしながら、神様はうさぎの仕業にギョッとしたのかも。
     自分の造ったものが、自分の予想以上のとんでもない能力を持っていたことに。
     「え〜、でもうさぎ可愛そう〜」の一言に、「仮に神様が、こんなことをしでかすうさぎに誰よりも大きい体を与えたら、この世の中の生き物の世界のバランスは間違いなく崩れるでしょう」
     あまり納得していない息子でしたが、最後に「うさぎをこれから見たら、うんとかわいがってやろう」
     
     神に造られたものは全て造られた時点で、見事な神の采配で形作られたものなのだ、と思いました。
     うさぎの耳が長くなったのは、とら・わに・さるの仲間たちの仕返しに合わぬよう、またほかの大きな獣に虐められぬよう、身の危険を早く察知できるようにとの神の情けとも読めました。

    投稿日:2011/03/31

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    1
  • うさぎの意外な一面?!

    いつも仲間のけものにいじめられているうさぎが、神様に、もっと大きくて強い体をくださいとお願いします。
    神様はとらとわにとさるを殺して皮を持ってきたら、願いを叶えてやろうと答えます。
    メキシコ民話のなぜなぜ話を元にした絵本です。
    色合いは地味なのに、とても印象的な絵。
    うさぎの意外な一面?が見れて、面白かったです。

    投稿日:2021/02/18

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  • うさぎの知恵

    小さなうさぎが、大きくなりたいためにと、とらとワニとさるの皮を手に入れるために、悪知恵を働かせます。
    その悪知恵が神様には気に入らなかったのでしょうか。
    可愛いうさぎの耳がこんな理由で長くなったとは、意外感たっぷりのお話です。
    メキシコの昔話のようですが、日本人が作った絵本です。

    投稿日:2019/10/07

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    0
  • 絵が素晴らしい

    表紙の絵がすごく気になったのと
    タイトルが興味をそそり、手に取りました。

    なんと・・
    かわいいウサギさんが
    身体を大きくしてもらうために神様に交渉して
    結果、
    トラとワニとサルを殺して皮をはぐというグロ展開!!!
    なのに・・
    絵と、おだやかな文のせいか
    ちっともグロくない。
    娘はただ「ふーん」という感じで
    昔話に浸っていました。
    なんだかすごーく、独特の雰囲気がある本です。

    投稿日:2017/01/15

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  • 神様、正しい!

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、女の子4歳

    9歳の息子と読みました。

    可愛らしい小さいウサギが、神様に大きいからだにしてもらうために、
    神様の言いつけどおり、
    トラ・ワニ・サルを自力で殺して皮をはいでくる物語。

    最初のか弱さはどこへやら、
    うまーくこれらの動物を騙し、ガンガン棒で殴り殺し、
    皮をはいでくるウサギの姿は、もはや惨忍そのもの。

    「もう、大きくならんくて、いいんじゃない・・・?」と
    ちょっと引きつつもつぶやいてしまった私と息子でした。

    と、そこはさすが神様!
    正しい!

    神様がうさぎに計らった対応の絶妙さに、
    「ほー」とため息がでた私たちでした。

    メキシコのお話のようですが、作者さんは日本人。
    絵もなかなか素敵ですよ!

    投稿日:2016/05/25

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    0
  • 結構理不尽な話

    • さみはさみさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子2歳

    6歳の長男に読みました。

    メキシコの民話だそうです。いつも他の動物にいじめられていた小さなうさぎが、神様にもっと大きくして欲しいと頼みます。神様はトラとワニとサルの皮を持ってきたら願いを叶えてやると言いますが、そのためにはこれらの動物を殺さなければなりません。

    うさぎは持ち前の賢さでそれをやってのけますが、神様は、賢いうさぎを体まで大きくしては他の動物たちに危害がおよびかねないと言って耳だけを大きくしてくれます。

    結構残酷な場面もありますし、神様も、自分から条件を出しておきながら、約束を守らないなんて、と思えますが、こんな理不尽さも民話ならではでしょうか。

    投稿日:2014/11/20

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  • とても良いお話だと思います

    図書館でなんとなく目に留まり借りてきました。
    結構な文字数ですが5歳の息子もしっかり聞いてくれました。

    絵本ですが、うさぎと神様のやり取りの言葉遣いが
    しっかり敬語や丁寧語で訳されているのがいいですね!
    主婦の日常会話の中ではなかなか敬語などが出てこないので
    TPOや相手に合わせてお話するお手本になると思います。

    また、うさぎの賢いこと!
    小さくても知恵を働かせれば無理だと思うこともできるんだと
    読んでいる方にも思わせてくれました。
    とっても良い昔話だと思います。

    投稿日:2013/11/28

    参考になりました
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  • 読みやすかったです

    • ゆっきんぐさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子7歳、男の子5歳

    私も読んだことがなかったので、「うさぎのみみはなぜながい」理由に興味がありました。

    少し長めのお話ですが、すぐにお話の世界に引き込まれる感覚がありました。
    うさぎが、神様のお言葉どおり、自分より強いトラ・ワニ・サルの皮を剥いで持参しなければ望みがかなわないので、自らの手で殺して皮を剥いでいきます。
    恐ろしいなぁと思いそうですが、不思議と「残虐だ!」と思わず、淡々と読み語り続けていけます。

    日本の昔話でも、「殺す」場面はよく登場しますが、このメキシコの民話でも同じく、子供にとって悪影響とは感じませんでした。
    私の言葉ではうまく説明できませんが・・・

    1年生の息子に読みましたが、息子は最後まで物語の世界に引き込まれていた様子でした。そして読んでいた私も、ホントに読みやすい日本語でここちよく読み語り出来ました。
    小学校の読み語りに、機会があれば読みたい絵本だなと思います。

    投稿日:2011/11/21

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