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内田莉莎子さんの訳本のファンなので、ご本人が再話されているこちらも読んでみました。 レビューを見るとあまり評価が良くないですね。私はとても楽しみました。息子は全部理解しているとは言えませんが、何度か読むうちに、ひばりがたまごを抱いて孵すことなどを回を追うごとに分かるようになってきています。 ひばりの賢さが描かれつつ、そこには人間の愚かさがそのまま表現されています。オオカミも図々しいし、ひばりもそれだけ賢いならオオカミに対して、あるいはそもそももぐらに対して、他に何か考えつかないのか不思議ですが、オオカミの言いなりで、ちょっとイラッとしてしまいます。でも、ひばりもオオカミもどちらも「こういう人いる!」と思える。 くった、のんだ、わらったの3回の繰り返しの中で、結婚式を楽しむ素朴な村人、ビールを運ぶ町のぎょしゃ、そして、お屋敷に住むとのさま、色々な社会階層の人の暮らしが見え、また森と対比されているようです。 ハッとさせられるところの多い絵本だと思います。買って手許に置こうと思いました。
投稿日:2010/08/15
ポーランド民話です。佐々木マキさんの絵のせいか、狼がちっとも怖くないように思いました。むしろ私には、狼の出した3つの条件が、「ご馳走をたらふく食べる」「ビールを思いっきり飲みたい」「笑いたい」 本音のような気がしました。次々に要求する狼もずるいですが、最後には約束を守ってほっとしました。ひばりは賢いのか子供のことを思う気持ちが強かったのか、「村へ行ってみましょう。きっと何とかなるでしょう」に、何とかしようと強く思って思案していただろうと思いました。
投稿日:2011/06/15
息子はどんな気持ちで読んだでしょうか? 私は最初から最後まで「おおかみは約束を守るんだろうか」と 気になって気になって仕方がありませんでした ひばりはモグラを追い出してもらいたい一心で オオカミが求めるままに知恵を使っていたずらをし オオカミに飲み物や食べ物や笑いを提供します。 最後、モグラを追っ払うオオカミの姿を見て 本当に胸をなでおろしました 子供がどんな気持ちで読んだかなぁと 心の中をのぞいてみたい気持ちになりました
投稿日:2011/03/13
家にあったボロボロのこの絵本を、息子がみつけてめくり ひとりで読んでいました。 一人でクスクス・・。 「この絵本面白いよー」とオススメされて。 ポーランド民話だったんですね。 巣を守ってもらう約束で、ひばりがオオカミのためにおこす いろんなドタバタ劇。 結婚式のご馳走を平らげたり、ビール(!)をがぶのみするオオカミ。 とのさまのだいじなろうそくたては粉々に。 あらーやっちゃった〜と子どもにとっては普通だったら 怒られちゃうようなことをやってるのが痛快なんでしょうか。 かなりうけてました。 そうして、絵は佐々木マキさんでした。 作風が少し今と少し違うのですが、やっぱり何か愉快な雰囲気が 滲み出るのかしら。 子どもは冒頭のページの、遠景に小さく描かれた馬たちの目線がこっちを向いていることに気づき「馬さんたちはひばりの卵がいいなーって思ってるんだよ。」と。 そんなちょっとした細かいところも絵から読み取っているんだなぁと 面白く思いました。
投稿日:2010/03/01
たまごを抱いているひばりの夫婦に危機が。 巣のすぐそばの地面をもぐらが掘っている。 お父さんひばりは、森のおおかみに頼みにいくのですが…。 もぐら撃退の代償をつぎつぎに求めるおおかみが、欲張りでなんか人間っぽく見えてきます。 読みながら、たまごは大丈夫かしら?と気にかけ『はやくはやく』ってハラハラしちゃいます。 賢いんですね。ひばりって。 だから、おおかみもこんな要求をしたのかしら? それにしても、終盤のおおかみの抱腹絶倒のシーンは、可笑しくて、どこか憎めないんですよね。 きちんとお約束を果たしてくれたから、じらされたことを許してやりましょうかね。 大人の方の中には、お子さんのころ読まれた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
投稿日:2010/01/09
我が家にある本は、私が幼稚園児だったときに月刊絵本として持ち帰ったものです。 絵は覚えていますが、内容は覚えていなくて、でも、絵が懐かしい〜 うちの四歳の娘は、それなりに楽しんでいるようですが、この絵本のお話が分かるのは、もっと大きくなってからだと思います。 我が家での初の「佐々木マキ」さん絵本で、後から佐々木マキさんの別の絵本を読んで、こんな絵本を描く方だったのかとびっくりしたものです。この絵本は、外国の作家さんの絵と思っていました。 人間をおちょっくっているところが、どれも痛快です。 幸せの鳥と、ひばりを追いかける人々。ひばり目線で見ると、甚だ迷惑このうえないことだし、大体捕まえてどうするんでしょうね。 まあ、四つ葉のクローバーを探す感覚なのかもしれませんが、ここに出てくる人々は、ただただ、愚かさを感じます。 荷馬車の御者は、たかだかひばりにつつかれたくらいで、棒を打ち下ろすなんて。すなわち殺そうとした? それくらいのことで。 なにさまなんでしょうって思う。 殿様も御者と似てますね。ひばりが自分の宝物に止まったくらいで。 殿様が自分でロウソクたてを壊すのは、痛快ではありますが、痛快に思うオオカミや読み手も、それはそれで、心の醜い部分だとは思うのですが、まあ、これくらいは優等生的な心の持ち主でなくってもいいかと思います。 くって、のんで、わらって、三度ですが、三度って、昔話の典型ですね。このお話も、その典型を踏んでいるので、オオカミが約束をすぐに守らないところには目をつぶりましょう。 最後は、ひばりさんが無事に卵を孵せてよかった。 オオカミは、モグラを蹴散らして追い出しただけで、殺したわけでもないから、オオカミさんを許してあげてね。
投稿日:2009/09/26
昔懐かしいタッチで絵をみているだけでもおもしろいのですが、おおかみがビールを飲みたいといってひばりに飲ませてもらうのですがそこにビールの川ができます。 娘はわたしがビールを飲むのを知っているので、ママをここに連れてって飲ませてくれるよ とうれしい発言を毎回してくれます。 笑いたいおおかみのために王様のところに行くのですが、怒りにまかせて自分の宝物を壊してしまいます。 上の子はなんで自分の大切な物を壊しちゃうのかね?と不思議がっていますが、気に入っているので家族にストーリーを話しています。 毎日読んでいるので、すっかり話を覚えてしまったようです
投稿日:2007/12/23
子供の頃に読んだお話です。 でも、図書館でこのタイトルを見るまですっかり忘れていました。 でもでも、タイトルだけで内容が全部思い出せるほど、とてもなじみ深い絵本でした。 再会に大感激です。 佐々木マキさんは「最近の人」だと思っていたので、今回この作品を手がけていたことを知って、びっくりしました。
投稿日:2006/11/04
この絵本は、「こどものとも」で出た初版のものを姉が幼稚園からもらってきたものが実家に今も残っていて、図書館でハードカバーになったものを手にとったときにとにかくなつかしさで胸がいっぱいになりました。 結婚式の場面で村のひとたちが着ている民族衣装の模様なんかがすごく珍しく思えて、いつも必死で眺めていたことや、おおかみが食べているごちそうがやたらおいしそうに見えたことなんかを読み聞かせるうちに思い出しました。 食べられちゃう!とかつかまっちゃう!とかいうドキドキや不安もなく、でも子供ごころをくすぐる「ちょっと悪い話」っていう感じで楽しいです。道徳的な観点からみると問題あるんじゃ...って思うかたもおられるかもしれませんが、気楽に楽しんでもらいたい絵本です。
投稿日:2004/05/12
表紙を見て、題名を見て、「な〜んだ」って今まで、何回かこの本の読むきっかけを失っていました。 でも「ぶたのたね」でお馴染みの佐々木マキさんの絵だし、確か「ぶたのたね」の時もおおかみは思いっきり、笑わしてくれたから今回も?なんてちょっと期待して、読んでみました。 最高でした、もうとにかく読んで欲しいの一言につきました。 ひばりってこんなに頭良かったっけ?と思いながら、ページを捲っていき、おおかみは欲張り過ぎだなと思いながら、楽しく読めました。 おおかみが重い腰を上げてくれたときには、なぜかほっとしました。 題名が面白くなさそうな感じがしましたが、いやいや今となっては、面白いにつきます!!
投稿日:2003/04/03
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