もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)
「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本
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10件見つかりました
子どもの頃、家の本棚にこの本がありました。いつからあったのかはわかりませんが、賢治が好きだった母が自分のために買った本だったように思います。家にある他の賢治の作品は絵本ではなかったので、小学校低学年の頃の私にとって宮沢賢治といえば、まずゴーシュでした。 茂田井武さんの力強い絵は子どもに媚びるような絵ではなく、話の躍動感と共に圧倒的な存在感で私の心に焼き付いています。松居直さんの著書「絵本のよろこび」の中でこの作品の出版秘話が書かれていますが、茂田井さんは病床の身をおしてこの作品を描き上げたそうです。私にとって最初の賢治がゴーシュで良かった、最初に読んだゴーシュがこの作品で良かったと心から思います。
投稿日:2009/11/11
いくつもの絵で出版されている『セロひきのゴーシュ』。私が子供の頃に読んだのは文章だけだったような気がします。 今改めて読んでみると、芸ごとを極める時の苦しさと、克服する時の喜び、周囲とのやりとり・・・それぞれの場面が奥深いですね。 絵がとても落ち着いていて、文章にそっと寄り添っているようです。宮沢賢治の作品をより味わい深いものにしていると思います。
投稿日:2016/01/29
宮沢賢治の童話は様々な作家が絵本にしています。 それぞれに絵本作家の思いがあるのですが、絵が童話の印象を変えてしまうところも感じます。 絵本『セロひきのゴーシュ』を読むのは3作目ですが、なんだか一番しっくりと感じました。 絵が控えめで物語が表に出ていることもありますが、ゴーシュといい登場する動物といい素朴に描かれていて、宮沢賢治の童話の中でどちらかというとゆったりとしたお話には茂田井さんの絵がマッチしているからだと思います。 楽団の中で上手に引けていないセロひきのゴーシュ。 一人で一生懸命練習するところに様々な動物が訪れ、アドバイスしたり励ましたり。 始めはカチンときたゴーシュもなるほどと思い始めて、セロの演奏も知らず向上していきます。 観客も音楽仲間も感心させる、ひとりで弾いたコンサートのアンコール曲。 ステージの上から見える聴衆の表情がなんだか、この絵本のまとめのようです。
投稿日:2012/09/17
ふと懐かしく思い、手に取り子供達に読みました。 昔に読んでもらったような・・・とかすかな記憶を たどりながら読んだのですが 子供達は宮沢賢治さんの不思議な世界に吸い込まれていくように じっと聞いてました。 長いお話なので夜寝る前に3日に渡って読みましたが とても興味深く聞いてました。 セロがなにかもよくわからない子供達ですが 面白かったようです。 何回も弾いたからこそ上手くなったという内容よりも 次々と来る動物達や曲名(インドのとらがり)をとっても 喜んでました。 ちょっと難しい内容なのでまた少ししてから読み また少ししてから読みと何回も繰り返し読んで聞かせようと 思います。 年中の下の子も聞いてたので小さい子供さんでも 絵本好きな子なら楽しめると思います。
投稿日:2009/06/11
「金星音楽団」でチェロをひく係のゴーシュ。音楽界に向けて練習を続けていましたが、あまりにも下手なためにいつも楽長に叱られています。ゴーシュは動物たちの助けを借りて、チェロの練習をします。 こちらの絵本は、実家の本棚にもありました。子供の頃に読んだときはあまり印象がなかったのですが、大人になって読み返してみると、とても感動しました。ゴーシュの成長を見守る気持ちで読めたかもしれません。 このお話の、他の画家さんの絵の作品も読んでみたいです。
投稿日:2021/11/24
宮沢賢治の作品は文体がちょっと取っつきにくいのですが、このお話は分かりやすい方だと思いました。子どもが喜ぶような動物がたくさん出てきて、奇想天外。娘は楽器好きなので、それもあってかなり気に入ったようです。絵がまた味があって良いです。
投稿日:2011/10/26
宮沢賢治の31歳頃の作品の「セロひきのゴーシュ」 表表紙のゴーシュの絵が優しそうで 読んでみました。 お話は有名なので 読んでいましたが、この本は茂田井氏の挿絵が効果的でお話がよく分かりました。 楽団の様子やゴーシュの住んでいる水車小屋の雰囲気も穏やかでいいな〜 お話の中に登場するねこが転げ回る絵は笑えます かっこうが 歌う声は 読み手の気持ちが入りますね。それにしても ゴーシュとかっこうのやりとりは 躍動感があり賢治の作品のおもしろさや 悲しさ 努力がつたわります 毎晩のようにゴーシュはチェロをよく練習してるな〜と思いました(努力のかいがあるといいな〜) 田舎なので、夜中までチェロの音が響いていても平気、 そこに現れる動物たちが癒されたり病気が治るという音楽聞いてみたいな〜と思いました ねずみの親子の場面でゴーシュは本当に優しい人だと思いました ゴーシュのアンコールの演奏をする後ろ姿がいいですね! 観客の顔も・・・・・ ゴーシュはかっこうのことが気がかりで 空を見ながら思い出すという終わり方も 賢治の作品のすごさだな〜 読みやすい童話になっているので たくさんの人に読んでほしい作品です
投稿日:2011/05/17
動物とのふれあいによって、ゴーシュの心がやわらかくなり、セロの音色も心地よいものに変わっていくようすが、ほほえましい一冊です。 あっという間に読み終えてしまうので、できれば今度は、宮沢賢治の原作を読み聞かせられたらいいなあと思いました。 茂田井武さんの絵が優しいタッチで、宮沢賢治の心を描き出しているかのようでした。
投稿日:2008/06/06
子供の頃、テレビの人形劇では見たことがあるのですが、 原作を読んだことが無かったので読んでみることにしました。 音楽会が間近だというのにゴーシュはセロをなかなかうまく引けません。 指揮者にも怒られ、むしゃくしゃした気分で家に帰ると セロを聞かせてくれとネコがやってきます。 次の日はカッコウ、その次はタヌキと・・・ 毎晩理由は違うが、セロを弾く羽目になってしまい寝不足になるのですが・・・・ 難しい言葉もでてきますが、いろんな動物が出て来るので 小さなお子さんでも楽しんで読めると思います。 はじめはイライラしていたゴーシュがですが、 動物達と接する内にだんだんと気持ちがほぐれていく様子などもよく分かり やはり原作も読んでみるものだなとつくずく思いました。 他の宮沢賢治の作品も読んでみたくなりました。
投稿日:2007/11/13
ゴーシュの弾くチェロの音が聞こえてきそうな素朴な絵。宮沢賢治の名作を見事に描いています。茂田井の読み手である子どもたちへの想い、やさしさが伝わってきます。
投稿日:2007/02/24
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