「ねずみのうちわ」を読んでから気になっている小沢正作品です。このお話には、「うさぎのぱんとぶたのぱん」と「うさぎのぱんとにんげんぱん」という2つが入っています。
児童書で総ページ63で少し長いのですが、読み終わったら息子が「もう話終わり?もう続きはないの?」と言っていました。おもろかったようです。
「うさぎのぱんとぶたのぱん」では、いつもぱん屋さんでぶたぱんしか買わないこぶたのころすけが、うさぎぱんを買ってみるところから始まります。うさぎぱんを食べると不思議なことに、うさぎになるのです。
売っているのが、きつねのぱん屋なので、化ける不思議な粉でも使っている?魔法をかけられる?のかはわかりませんが、ぱんを食べると変身してしまうというところがおもしろかったみたいです。息子は、ころすけがぱんを2回も食べたことがすごくラッキーだと感じたようで、「いいな」と羨ましそうでした。
「うさぎのぱんとにんげんぱん」では、うさぎのはなぴくが、人間の猟師に捕まったうさぎのひげぴくを助けに行きます。行く前に、きつねのぱん屋さんが、にんげんのぱんとうさぎのぱんを作ってくれます。
人間の子どもに化けて猟師の家で、野菜を切るはなぴく。猟師が物を大事にする性格なのか、はなぴくがうっかり落とした野菜を「もったいない」と言って食べる場面が何度かありその繰り返しがおもしろかったです。
簡潔な文章の中におもしろみもあって、楽しく読めました。絵もふんだんに入っているので、年長さんぐらいからお勧めです。息子は西川おさむの絵が好きなので、喜んで読んでいました。