絵本ナビのお正月に読みたい絵本の特集を見て、お正月関連の絵本を読みたくなりました。
お正月さまは、昔からおもちをくばっています。「でも、お正月さまを サンタクロースのように まっていてくれる 子どもはいません」という描写があり、確かにそうだなと思いました。
クリスマスは、プレゼントもありイベント的な要素もあって、日本の中に浸透していますが、クリスマスの後にやってくるお正月のことってクリスマスほど特別視もしませんし、お正月さまのことも知りませんでした。
この絵本にでてくるお正月さまは、今も変わらずお正月のおもちをくばっているようです。
村はずれのある家で「お正月さまござった」と歌う女の子の声が聞こえます。ところがそのうちの男の子がお父さんがお正月にいないことを嘆いて泣いています。お仕事によっては、一緒にお正月を迎えることができない家族もあるのですね。そのことを今更ながらに思いました。
さて、お正月さまは、この家族に粋な計らいをしてくれます。それは読んでのお楽しみ。
クリスマス絵本のような派手さはないけれど、家族で過ごすお正月もそれはそれで幸せなことということを感じました。
村上豊のほんわかした絵がお話にマッチしています。読んでいて、お正月のこともクリスマス同様に大事にしたい行事だと思えてきました。