赤ちゃんって、どうして「いないいない ばあ!」が好きなんでしょう。
「ばあ!」のあとの、きゃっきゃっ笑う顔の、なんて素敵なことか。まさに天使。
だから、つい、「いないいない ばあ!」をしてしまいます。
さいとうしのぶさんのこの絵本は、まさに「いないいない ばあ!」を絵にした作品。
この絵本で赤ちゃんや小さな子供が笑い出す瞬間が見えてきます。
「あな」が「いないいない」の状態。
そのあとの「なかから…」が、「いないいない」と「ばあ!」のあとのちょっとした時間。
あとは同じ、「ばあ!」
ほらっ、笑った。
「いないいない ばあ!」で飛び出してくるのは、顔ですが、この絵本で「あな」から飛び出してくるのは、モグラだったりネズミだったりネコやイヌだったり。
笑ってしまったのは、トンネルという「あな」から飛び出してきたもの。
「ばあーーーーーー!」と、超特急なんですもの。
なので、ページをめくる前に、「さあて、何が出てくるのかな」なんて、子供たちの興味を高める読み聞かせもあっていい。
いろんな動物の名前を口にする子供たちの、底抜けに明るい笑顔が見えるよう。
さあ、あなたも一緒にのぞいてみませんか。
「あなのなかから…」、と「ばあ!」