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むささび星自信を持っておすすめしたい みんなの声

むささび星 作:今西 祐行
絵:斎藤 博之
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,100
発行日:1971年09月
ISBN:9784591005385
評価スコア 4.25
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みんなの声 総数 3
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  • 九州の南の 飫肥と言うところのお話し
    杉の産地で きこりは生活していました(飫肥杉は木造船の材料になりました)
      
    まるで軽業師のような きこりの 木登り競争のお話しです
    今は亡き人 お父さんから教えてもらったきのぼり  
    太郎はまだ子どもでしたが 大人と混じって 木登り競争に参加するのです

    思わず応援したくなります 「太郎がんばれ!」

    なんと 太郎は、村いちばんの きこり  ほつみができたのです(ほつみとは  すぎのほをつむのです)
    まるで軽業師のように 杉の木をむささびのように 飛び移るのです

    太郎の姿がムササビが飛ぶ姿に似ていたから むささび太郎と呼ばれるようになったのですね

    正直者の太郎でしたが 年を重ねて とうとう ある日 一番高い杉の木にのぼったきり 下りてこなかったのです・・・・・
     
    むささび太郎のことは 村のおじいさんが 今でも言い伝えているそうです
    星になってしまったのでしょうか?

    ちょっと切なく かなしい お話しです

    投稿日:2017/04/22

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  • 重厚な山人たちの話でした

    九州の山奥に杉を育てて生活している村の話です。
    独特のしきたりと木登り競争。
    風土色で固められているので、受け止めるには高学年向けかもしれません。

    木登り競争に勝つことで、すぎのほつみの権利を得る男たち。
    勝者のとったすぎのほはいい木が育つといわれ、男たちは競争に勝つための鍛錬を重ねます。
    いったん勝者になると、すぎのほの買い手も集まり、収穫が間に合わないと隣村からすぎのほを買い付けてそれを売るという者も現れる。
    勝者は一躍裕福になるのだが、そのために男たちは鍛えることを忘れたり、怠惰な暮らしで次の年に勝者になることがない。

    その中で、早くに父と死別して、貧乏な家に育った太郎が、競争に勝ち、奢ることなく誠実に生きていくさまが描かれます。
    そして、太郎はむささび星の伝説として語り継がれることになる。

    杉の木の、木から木へとむささびのように飛ぶ技は、想像すると恐怖心しか生まれないのですが、男の美学として描かれているのでしょうか。
    想像できない話ですが、そのような風土が昔にはあったのです。
    玄人受けするような絵本だと思います。

    投稿日:2011/04/24

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