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福音館の『こぶじいさま』を読んで、他のも読み比べてみたくなって借りてきました。どの絵本も少しずつ話の展開が違いますが、この絵本は、ふたりのおじいさんが一緒に山に行く設定が特徴的です。また、『こぶじいさま』では鬼が出てきましたが、こちらは天狗です(でも、天狗が出てくる絵本の方が圧倒的に多いようですね)。 絵はとても鮮やかでいて繊細です。山の奥深さというか、いかにも天狗が住んでいそうな雰囲気がとてもよく表現されています。そして、何と言っても天狗が細かに描かれていて、本当にそこにいそうな感じなのです。 息子は、話はとても面白そうに聞いていましたが、とにかく絵が怖いそうで、最後は「この絵本は怖いから他の『こぶじいさん』を見る!」と言っていました。親としては、本気で怖くなるなら、これが一番良いではないか!と思ったのですが。
投稿日:2011/02/09
よく知られている昔話です。 お話は、声に出して読んだら、とても調子がいいです。 囲炉裏端で小さい子に語っている、おばばの気分で読んであげれば、読み手も盛り上がるでしょう。 絵はもちろん、とても楽しいです。 特にてんぐたちのファッションとヘアースタイルは、とっても格好よく、表情はどこか子どものようでかわいらしいです。つまんなそうにしているところは、本当に子どもが何人か寄って「つまんないねー」と言い合っているかのようです。 こういうちょっと怖い昔話は子どもは好きです。大人が読んでも、ちょっと不条理で、とらえかたも人それぞれで面白いと思います。
投稿日:2003/09/06
こぶとりじいさんといえば、鬼がでてくるのかと思っていたら、 天狗が出てきましたーーー!! 私の中では、衝撃的だったのですが、けっこう一般的みたい ですね・・・。 覚えていたのとはかなり違うお話だったのですが、昔話感が 満載で、しぶいお話でした。 絵もいいんです!! 昔話はやっぱり読んでいきたいと思いました。
投稿日:2015/10/22
このお話は、何冊か絵本がありますが、それぞれ、ちがうところがあるのがおもしろいです。 文章と絵のレイアウトが美しなと思いました。文章のないページも、いいですね。 おどりの上手いじいさまと、動けないじいさま。てんぐたちは、こわいけれど、ちょっとユーモラス。てんぐたちの歌が、楽しかったです。 「てんぐたちは もう いやになってねえ」 というくだりが、おもしろかったです。ほんとうに語ってきかせているような文章です。 いきいきした絵もよかったです
投稿日:2014/09/06
昔話は、語り手や本によって細部にバリエーションががありますが、このこぶとりじいさんも私としてはあらら、そうだったのと思う所がいくつかあり、楽しめました。 よくある話は二人のじいさんの定番の善良vs.性悪だったような気がするのですが、この本では違っています。ふたりのじいさんの歌う歌も面白かったです。 松谷さんの文章は読み易くて、子どもも集中して聞くことが出来るようです。読み易いが故に、あっという間に読み進んでしまい間をとるのを忘れてしまうと言う難しさがあるのですが。 瀬川康夫さんの絵がユーモラスで、こんな天狗ならちょっと出会ってみたいような気がします。 娘は、どうしてこぶがとれたりくっついたりするのか不思議そうでした。こぶが二つになってしまったじいさんが気の毒です。二人のじいさんは、山を下りてから仲違いするようなことはなかったかしらと、心配してしまいます。
投稿日:2004/11/15
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