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世界の国からいただきます!(徳間書店)
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主人公の一人(1ぴき?)は、この路に、いつのまにやら住みついている犬、三本足。 三本足は、この路の主。 もう一人の主人公は、母と死に別れて1人ぼっちになり、(この路沿いにある)おばさんちにひきとられた男の子。 男の子は、いとこと学校に行くことになったが、すぐに彼は学校に行かなくなった。 男の子の友達は三本足だけだった・・・。 三本足と彼とのたくさんのふれあいと別れの物語。 三本足と、男の子が、それぞれ他の人から受ける理不尽なつらいことを堪え忍び、乗り越えていく姿に心打たれました。 中三の息子はだまって読み終えました。 おばさんちを去ることになった男の子。 彼の乗った車を追いかける三本足。 でも、この路が終わるところで、三本足はとまり、男の子は進んでいく。 大人になっても、あの路のこと、三本足のことを心にとめて。 未来に続くラストが、心地よかったです。
投稿日:2010/11/08
母子家庭で育った「ぼく」は、母が亡くなり、叔母さんの家に引き取られます。 孤独な「ぼく」と心を通わせたのは、この路に住む三本足の野良犬。 その交流が淡々と語られます。 いせひでこさんの絵は、淡く、心情まで映し出しているようです。 まさしく、絵で感じる作品です。 あの路で出会い、あの路で別れる。 あの路は三本足の犬そのものだったのかもしれません。 時が過ぎ、大人になった「ぼく」が、列車内でしょうか、 手に持つ書物にはそっと「Mon Ami」(私の友だち)とありますね。 「ぼく」と三本足の犬に幸せあれ、と願わずにはいられませんでした。 小学校高学年くらいからでしょうか。
投稿日:2015/08/03
もとよりいせひでこさんの絵本がとても好きでこの絵本を読みました。 絵本1ページ1ページの絵がまるで息づいているように、生活観や、主人公の心情を伝えてきます。 主人公の少年は母親の死が原因で親戚の家で暮らすのですが、なかなか馴染めずにいました。そんな中、三本足の野良犬と出会います。 一人の少年と、1匹の犬の友情のお話です。 全体的な感想は、とても切ないと感じました。しかし、その切なさの中にどこか少年と三本足がまた『あの路』で駆け回っている情景が浮かびます。少年は学校に馴染めず、不登校になり三本足とばかり毎日遊んでいたのですが、自分の知らなかった三本足のことを知ってしまい、自分の見る世界が少し変わって見えてしまいます。まるで何かを落としてしまったかのように。 私はそのシーンに、少年の成長を見た気がしました。 夢みたいに三本足とずっと遊んで暮らしていたいと思っていた少年が、現実を目の前に突きつけられ、一人で歩いていく決意をします。 大人になって一人で歩き続けた少年は、三本足と三本足と一緒に歩いた『あの路』を思い、もっと先へと歩いていきます。 私はまだ大人というには若いのかもしれませんが、とても考えさせられ、とても感動しました。大人の方が読んでも、何か得るものがあるのではないかと思います。
投稿日:2011/08/03
6歳の娘に読みましたが、どちらかというと高学年〜大人向けののように思います。 母子家庭で母をなくし、独りぼっちになってしまった少年と 町に住み着いている3本足の犬の心の交流の物語です。 絵のタッチが、お話の内容と実によくあっています。 読み終えた後、なんともいえない気持ちになります・・・。
投稿日:2011/07/22
いせひでこさんらしい、深みのあるブルーがお話にあっているなと思いました。 母親との死別、いじめ、傷ついた犬だけが友達、、、悲しく苦しいお話です。 ぼくの少年時代の話だけなら、泣かなかったかもしれません。けれど今のぼくの言葉で、「泣いてはいけない」と思いながら、涙がこぼれてきました。あの路のおかげで、今のぼくがいるんだなと感じました
投稿日:2010/06/30
地元にも売っていますが、これも旅先で買いました。 私たちの使っているコミュニケーションのうち、 「言葉」によるコミュニケーションって、 そのうちの7%しかないのだそうです。 ということは、「言語外」のものは93%ですよね。 私はこれ、動物との間にも通じるんじゃないかと考えています。 顔の表情、目の表情、口の表情、視線、まなざし、体の向き、 声の調子、手の動き、走り方、歩くスピード、姿勢、服装、 髪型、持ち物・・・ 三本足と彼は確かにつながっていた・・・だから、 三本足は彼に「寄りそって」いてくれたのだし、 彼も三本足に「寄りそって」いたから 助けることができたのだと思います。 そしてお互いが自由であり続けるためには、 別れが必要だったのだと思います。 三本足は、その「境界線」をちゃんと知っています。 私があの別れの場面で泣いてしまうのは、 「あの路」で生きていくことを選択した三本足と・・・ 三本足と別れて一人で生きることを選択した彼に 自分と誰かを重ねて心が動くからです。 たとえ離れていても、もう会えなくても、 「寄りそう」ということはできる、と思います。
投稿日:2010/04/15
いせさんの作品は、いつも自分のために読みます。読んでいると、途中で胸がいっぱいになったり、窓のむこうの空をながめたくなったり、涙を流したくなったりと、いせさんの世界のなかにいる自分と向き合う時間になります。 今回も、三本足の犬と、お母さんをなくして一人ぼっちの男の子の心のふれあいに、心もっていかれました。悩みやさびしさを抱えてるからこそわかる相手の気持ちがわかるもので、お互いをいたわりあっている姿に感動してしまいます。 さみしさを乗り越え、旅立とうとする男の子の強い意志にエールを送りたくなりました。
投稿日:2010/02/24
いせひでこさんの絵はとても内面的であり精神的でありしかも象徴的。 絵がこれでもかこれでもかと少年の内面を訴え続けてくる。 絵本を読みながら涙が出てくるなんて。これでも男だぞ。 いせひでこさんの絵はとても意味深長なのです。 三本足の犬、母親と死別して一人ぼっちの少年の孤独、いじめらて不登校、犬との交感、虐待されて死の直前の犬を助けたことの宿命…。 これだけの題材を文章以上に饒舌に語り続けてくれます。 その少年が、うつむいているだけの自分が見下ろした水たまりに空を見つけました。 何かをおっことした。 そして犬との別離。 青年となった少年にとって犬とあの路は自分の原点。 なんど読んでも、少年が空を見つけて落っことしたものがよくわからない。 ただ、落っことしたことだけは納得させられて、それがこれ以上ないほど心通じ合わせた三本足の犬からの卒業。 それでも孤独感は引きずり続けるのかもしれないな。 何度読んでも、たまらなくなるのです。 子どもにはわからないだろうな。 自分にも三本足の犬がいたことを。 だけど、自分は自分の空を見据えてはいないようです。 この本は、心に食い込んでくることを覚悟して、心で思いっきり感じてください。
投稿日:2009/12/04
人に勧められて購入し 職場でちょっと読み始めたのですが…。 不覚にも大泣きしてしまいました。 たった一人の家族だった母親を亡くし 親戚の家にあずけられた少年と、 近所の路地にたった一匹で暮らす三本足の犬。 一緒に過ごすかけがえのない日々。 濡れているかのような深くて哀しい蒼色のトーン。 少年の白い横顔、細い足。 息使いが伝わってくるような三本足の表情。 そして、淡々と進んでいく物語。 そういえば、久しぶりに泣きました。 完敗です。
投稿日:2009/11/06
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