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ファージョン作品集 3 ムギと王さま自信を持っておすすめしたい みんなの声

ファージョン作品集 3 ムギと王さま 出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,860
発行日:1971年09月
ISBN:9784001150834
評価スコア 4
評価ランキング 33,074
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  • 1971年:石井桃子訳で刊行。原書は1955年刊行。作者が70歳以降に、自分の作品の中から27篇を選んだ童話集。

    作者の前書き:生い立ちや、子ども時代の読書環境など、から始まり、童話27篇、後書きに訳者の解説や翻訳時の工夫などが語られる。子どもの楽しめるいいお話に生涯をささげた女性二人の、真心のこもった本。

    童話は創作もあれば、何かの昔話を下敷きにしたようなものもある。
    悲しいお話、感動的なお話、社会を皮肉ったお話、ちょっとしたお話、けっこう長いお話、詩のようなお話…など、いろいろな話がいっぺんに楽しめる。昔の外国の様子が、レトロな挿絵で表され、物語の情景を想像する助けになる。
    どれも美しい情景や、人々の心の動きが生き生きと感じられ、読み応えのある物語ばかりだ。

    印象に残ったのは「十円ぶん」というお話。
    十円玉を拾った少年が、いろいろな冒険をするというお話。原書は外国で出版されたので、通貨の単位や価値などが日本とは違うが、翻訳者が日本の1970年代の子ども達に、身近に感じられてよく理解できるように「十円」とした、という。
    ガチャガチャに入れて、おもちゃを1つ買えるくらいの金額。
    駄菓子屋でお菓子が1つか2つか、買えるくらいの金額。
    電車で1駅か2駅くらい、行かれる金額。
    正確にはわからないが、おそらくそのくらいのお金。お小遣いを名いっぱい楽しく使うために、知恵を絞った子ども時代。
    今は生活費の工面や、会社の経理などで無駄が出ないように知恵を絞っている。
    お金の話は、なかなか楽しい童話になりにくい気がしたが、さにあらず。読者が追体験しやすい、身近な物語になっていた。

    石井桃子訳の、独特の言葉のセンスが楽しく、妙に懐かしい。
    ママ、と言わず、おっかさん。
    日本の昔話でも語るような口調で、ちょっと外国のユーモアもたっぷり、生きる知恵や苦しみ、喜びも悲しみもたっぷり入った、濃厚な物語を楽しめる。今、こういう昔気質の、美しい日本語は貴重だ。

    やや大人向きかもしれない。

    投稿日:2022/01/23

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