大ベテラン、ジョン・バーニンガム氏の作品。比較的新しい本ですが、安定の仕上がりです。まず10歳の娘に、それから4年生に読みかたり。
現在では完全室内飼いの猫が増えましたが、それでも猫が家族の寝静まる夜中にどう過ごしているかという疑問は、子どもにとって身近なファンタジーへの扉のひとつだと思います。
そんな密かな喜びを満たしてくれる絵本。
立憲君主制のもと、女王陛下のいらっしゃるイギリスならではのストーリー展開も興味深かったです。
子どもたちは、わざわざフルネームで書かれている登場人物の名前にも面白がっているようでした。
ラストシーンの「ひみつだから!」というセリフ。タイトル通り、登場人物たちと素敵な秘密を共有したような気分になれる楽しい読後感でした。