こちらの紹介の“誕生の喜びを描いた新しいロングセラーの登場だと自負しています(担当編集者Kさん)”の言葉どおりの秀作でした。
読後、これは小さいお子さんへと言うよりは、子育てに行き詰まりそうなお母さんお父さんにもお薦めですね。
そして、何よりも自分や他人の命を衝動的かつぞんざいに考えがちな多感な年頃の子どもたちへも贈りたい作品です。
一つの命が宿り、生まれ出てくるまでの親の心の様子がとても解りやすい比喩を用いて著されています。
イラストレーションのお仕事をされている方ならではの終盤の素敵な絵の展開に、目を見張り読み手の心もぐっと広げられたような、これからの残りの子育てへのエネルギーをいただいた様な閉じ方でした。
今後息子の心が荒ぶような時、あるいは結婚の折に贈りたいと考えています。