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おたまさんのおかいさん自信を持っておすすめしたい みんなの声

おたまさんのおかいさん 作:日之出の絵本制作実行委員会
絵:長谷川 義史
出版社:解放出版社
税込価格:\1,980
発行日:2002年12月
ISBN:9784759222296
評価スコア 4.55
評価ランキング 6,720
みんなの声 総数 21
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自信を持っておすすめしたい みんなの声から

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  • この話が実話で、部落差別の大阪の話です。

    この実話を 後世に伝えたいという思いでこの絵本が作られたんですね。

    絵は、長谷川義史さんで、迫力があります、
    おたまさんは 戦争で丸焼けになって  せばいけど まごと三人暮らし それでも おたまさんの たくましい生き方 なんとすごいな〜

    今の 私たちには なかなか まねができませんが、 こんな中でも おたまさんは おかいさんを孫に食べさせて たくましくいきています。
    おかいさんの おいしそうなこと 「ズズズ・・・・ハア もういっぱい」
    それに 自分たちのまわりの人のめんどうもみてあげている  

    おたまさん 「ごっつぉさん」  六さんの顔が いい!

    私も戦後の生まれですが、部落差別のことは、住井すえさんの、橋のない川の映画を見て 目から鱗の思いでした。


    この おたまさんもまた 差別の中でいきてきたのですね、

    歴史を伝える事の大事さ!

    本当にすごいな〜  

    今の私なら この絵本の伝えたいことが 痛いほど わかります。

    子供たちにも 読んであげたいです。

    大阪弁も迫力満点で  心に残ります!

    投稿日:2009/10/03

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    1
  • 戦後の大阪での実話

    • YUKKOさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子11歳、女の子9歳、女の子6歳

    情に厚く、肝っ玉のでかい【おたまさん】こと、たまこさん。
    みんなに信頼されて、頼りにされている様子が伝わってきます。
    こういう頼もしい女性って、憧れるなぁ♪
    関西弁が使われていることで、臨場感いっぱいです。

    おたまさんの作った【おかいさん(=おかゆさん)】もまた
    みんなに愛されていたのが よく分かります。
    お腹を空かせた人を快く家に招きいれて おかゆを食べさせ、
    近所でケンカがあると聞けば、おかゆを持って駆けつける。
    美味しいおかゆを食べて満足したら、怒ってたことなんか
    すっかり忘れちゃいますよね♪

    机の上には昔ながらの名作や、ビー玉やメンコが置いてあったり、
    長屋の様子や 人々の服装から、戦後や昭和の雰囲気が伝わります。

    物語のあとには【資料編】として、
    当時のおたまさんが住んでいた地域の事情や
    戦後の貧しい生活ぶりが写真付きで掲載されています。

    文中に『さあて たのもしの金 集めに行ったろ。』とあり、
    「“たのもし”って何だろう?」と疑問に思っていたのですが
    昔は【頼母子(たのもし)】と呼ばれる、
    庶民が お互いに助け合う銀行のようなシステムがあったのだそうです。
    おたまさんは人々の信頼が厚かったので、
    頼母子の【親】を引き受けていらっしゃったのだとか。

    兄弟が多くて貧しかった おたまさんの実家。
    おたまさんは5歳の時から、マッチ工場に住みこみで働いていたそうです。
    欧米では すでに禁止されていた「黄燐マッチ」を製造しており、
    黄燐から出る“リン酸”を吸うと、アゴや鼻の骨がボロボロになるそうで…。
    おたまさんの鼻も、骨が溶けてぺっちゃんこだったと読んで、
    胸が締めつけられる思いがしました。
    戦後の生きるか死ぬかの厳しい生活状況では仕方なかったのでしょうか。

    物質的にも食糧的にも恵まれすぎて、平和ボケの感すらある現代。
    戦後の生活ぶりを知って、自分の生活を見直す必要があると思いました。
    娘たちにも、自分たちの ひいおじいちゃんやひいおばあちゃんが生きた時代を知って
    なにかを感じ取って欲しいと思います。

    投稿日:2009/07/29

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  • 元気なおたまさん

    上の子が保育園から借りて帰った絵本です。
    初め読んだ時は、関西弁と豪快で明るいおたまさんや
    おかゆをすする時の音が面白いなぁ。
    と子供たちと読んでたのですが
    実は「部落差別」というものが含まれた内容なんだと
    あとがきの説明などでわかり、とても深い絵本だと
    思いました。
    少し前に、人権の講習会に参加させて頂く機会があり
    行ってきたのですが、このお話の内容とその時の話を
    照らし合わせ、つらい時も皆で力を合わせて生きている
    人達を絵本で表してあるんだとわかりました。
    長谷川義史さんの絵がとても良くあっていて
    素敵な絵本になってます。
    子供たちにはまだよくわからないと思いますが
    間違った情報ではなく、色々な本当の事を絵本などを
    通して教えて知って欲しいと思うので
    小さい子から大きい子まで幅広く読んで欲しいと
    思う絵本でした。

    投稿日:2008/11/09

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  • 貧しくても、心が豊かだった人々。

    イラストは長谷川義史さん。
    舞台は大阪の「日之出町」。主人公のおたまさんは実際にいた人物だそうです。
    この町は部落民達の長家の町でした。
    「部落差別」と言う言葉を聞いたことがありますか?江戸時代の身分制度の中で出来た「部落民」。その制度が廃止された後も、長くその子孫の人たちを苦しめてきた差別です。
    そのため、この村の人たちは学校などでも差別されていたようです。
    仕事なども、日雇いの仕事しかなく、いつもお金に困っていましたが、長家のみんなで協力し合い、助け合って、明るく暮らしていたようです。
    この、町の暮らしの様子を「おたまさんのおかいさん」という絵本は、見事に表現してくれていました。
    とってもいい絵本です。貧しくても、人々の心が豊かだった頃の日本の姿が生き生きと、描かれていました。

    投稿日:2003/09/01

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    1
  • 部落差別の中で

    面白おかしく描かれた長屋生活ですが、ただの哀愁では終わらない祈りが込められているような気がします。
    力の入った資料編から、この絵本の底辺に部落問題があることに唸りました。
    狭い場所に追いやられて貧困生活を余儀なくさせられた人たちの喜怒哀楽。
    おたまさんの作るお粥は、せめてもの慰めだったのでは。

    投稿日:2019/02/04

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  • 面倒見がいいし、人情にあついおたまさん

    貧しくてもお腹を空かせている人たちに、おかいさんを作って振る舞う心優しいし、面倒見はいいし、人情にあついおたまさんです。戦争で日の出の町は、まるやけになってしまったけれど、せばい家やけど、孫と三人で暮らしてると大阪弁も明るい!おたまさんは、からだはちっちゃいけど肝っ玉はでっかい。貧しくて三人食べるだけでも大変なのに、周りの人たちと仲良く暮らしているから幸せだなあと思いました。資料編を読んでいたら、偏見や差別にあったりしてるけれど、逞しく生きている人たちに勇気をもらいました。

    投稿日:2018/09/15

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  • 惹かれる絵

    絵本を見る時、心を込めて、丁寧に描かれた絵に、惹かれます。

    文を書いた人の真意をくみ取り、

    作品と誠心誠意向かい合って、

    その物語の世界を描き切ろうという意気込みを感じさせる、

    自分の全魂を注ぎ込んだようなエネルギーが伝わってくる絵。

    この作品を見ると、長谷川さんの心持が、しっかり伝わってきて、何度

    見ても見飽きないのです。

    投稿日:2015/02/02

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  • ふしぎなおかゆ

    このお話は、戦後が舞台のお話でした。みんな食べるものもないはずなのですが、この絵本の主人公のおたまさんの家のおなべのおかゆは、食べても食べてもおかゆがなくなりません。お腹が見たれば、けんかや問題があっという間に解決!!素朴な幸せを感じるお話でした。

    投稿日:2014/12/16

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  • いつか

    昔、長谷川さんの講演会がえほん専門店で行われたときに購入しました。
    当時自分が読んだ時は、部落問題のおはなしという事でしたが、長谷川さんの絵と、関西弁がとてもマッチしていて、読みやすい絵本だという印象でした。

    子どもに読み聞かせるようになり、子どもは、時々「これ読んで。」とこの本をもってきます。6歳になった最近では、「肝っ玉ってなに?」ときいていました。おたまさんのおかいさんを作る呪文の場面、みんながおいしそうにおかいさんをすする様子が何度みても楽しいようです。
    いつか、この本の最後に書いてある日之出の人々の事もきちんと読めるように、ずっと読みたい絵本です。

    投稿日:2014/01/10

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  • 人情

    • リーパンダさん
    • 30代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子8歳、女の子6歳

    大阪の人情話でした。
    子供にはむかし(昭和の時代)の生活が衝撃的だったようです。
    豪快なおたまさんの行動も「すごい・・」と
    いっていました。
    こんな面倒見のいい方がいたからお金や物がなくても
    心が豊かで、近所付き合いも盛んだったのでしょうね。

    終りに載っていた昔の出来事も
    子供たちだけでなく私も驚くことばかりでした。

    投稿日:2009/11/08

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