「シュール!!!」
これが、一番素直な感想です。こんなにシュールで摩訶不思議な絵本には、今のところ出会ったことがありません。
表紙のおじさんが、「いとしのロベルタ」を探してほうぼうを歩き回る。
彼女が出て行ってしまった理由を考えながら。時に深く反省しながら。
いやでも、自分は間違っていないよなあ などと考えながら。
そして、最後にはついにロベルタの姿が明らかに・・・。
文章で書くと、何とも味気ないあらすじになってしまいますが、ふと思い出した時にどうしても読みたくなるんです。
購入して正解でした。例え立ち読みだけしたとしても、きっと後日後悔して、結局購入することになったでしょうから・・。
佐々木マキさんの絵本を初めて購入したのですが、この「いとしのロベルタ」がきっかけでその不思議世界にどっぷり浸かり、抜け出せなくなってしまいました!(もちろん、良い意味で!)
おじさんの背景に広がる、へんてこなもの、人(?)、生き物(?)、世界・・・。読んでいると、何だかへんてこな音まで聞こえてくるような気がします。
何とも不思議なマキさんワールド、言葉ではうまく伝えられないので、ぜひ一度体験してみて下さい。不思議な事が好きな方には、特におすすめです。