スイーツたちに飾りをつけて、スイーツデコをする美容室の話ですが、その展開は変わり、タルトさんとゼリー君の甘い恋の物語になっていきます。とにかくかわいらしくて、おいしそうなスイーツのキャラクターが登場するところが、魅力的です。さとうさんの愛らしい絵と独創的な発想、豊かな感性に脱帽です。大のスイーツ好きで、ラブロマンス好きの僕にとっては、「こんな絵本が欲しかった!」と思える作品でした。
わが娘も登場するスイートなキャラクターを気に入り、自分でも新たなキャラクターを作っていました。園の子どもたち(年長クラス)も集中して見てくれて、特に女の子ウケがよかったです。気になる恋の行方も、ハッピーエンドなので、すっきりした爽快感が得られます。背景も細かい描写があり、すべてお菓子でできているのが楽しいですよ。子どもと発見するおもしろさもあります。なかでも柿ピーの虫には大笑いしました。