おかあさんのふでばこに憧れる、ちょっとおしゃべりな女の子ゆみちゃん。
ある日おしゃべり好きなえんぴつさんと出会い、とっても仲良しになりました。
ゆみちゃんとえんぴつさんは、毎日絵を描いて一緒に楽しい時間を過ごしました。
でも、ふたりで描いた楽しい絵が増えれば増えるほど、えんぴつさんは小さくなっていくのです。
どうしよう・・・
ゆみちゃんが直面した人生初めての大きな壁。
その壁を乗り越え成長させてくれたのは、おかあさんの優しさでした。
ゆみちゃんの楽しさ、嬉しさ、悲しさが、読むもの聞くものにそのまま伝わってくるような、いきいきとしたおなはしです。
絵も可愛らしく躍動的で、ゆみちゃんとえんぴつさんのおしゃべりが聞こえてきそうです。
無くなってしまうものを悲しむ子どもの視点を、得たものの大きさを喜ぶことに切り替える。
子どもの心に寄り添い愛情を持って子育てすることの大切さに、改めて気付かせてくれる絵本でした。