何の予備知識もなく、頭が白紙の状態で、ページをめくりました。
ドキッ!
いきなり子どもの告白。「うちのママ、ほんとはヤマアラシなんだ」と・・。どうリアクションしていいかわからないまま、次ページへ。
だんだんと事態が飲み込めてきました。内向きの顔と外向きの顔ね。あるある〜、こんなこと。
友達の家にお泊まりして、どこの家にも、多かれ少なかれこんなことがあるとわかったら、気が軽くなったみたい。家族のヒミツに悩んでいた女の子の顔が、最後には晴れ晴れとしています。程度の差はあれ、みんな、外にでる時には、身繕いをし、ちょっとオスマシするのですよ。
ユニークな絵とお話で、子どもの心の奥のちょっとしたモヤモヤがうまく表現されています。読んだ後、それぞれがこっそりと共感しそうな絵本です。