安房直子さんが亡くなって10年以上経ちますが、短編がちらほらと絵本化され、ファンとしては嬉しい限りです。
しかもこの本は、ぷくちゃんシリーズで子どもに温かい視線を注ぐ、ひろかわさえこさんの絵なので、嬉しさ倍増です。
この本は、ファンタスティックなところと怖いところがうまく融合した不思議な雰囲気を醸し出す絵本です。
安房直子さんの作品によく見られる、自然の怖さや、それと戦い、生き抜く人間の強さを垣間見ることも出来ます。
全体的に暗いトーンですし、文章量も多いので、低学年にはあまり向かないようです。
我が家では、6年生の娘が興味を示しました。
中学年以上にならないと、この本の不思議な感じをうまく捉えることが難しいかもしれません。