「くろねこ・ふうたシリーズ(1) ふうたさかなつり 」 みんなの声

気づくかな？ フウタくんのビクに？

そうなんです。ふうたくん一日目は腰にビク（釣った魚を入れるかご）を下げてます。でも、次の日は腰にビクがありません。
何故でしょうね。

このことに気づくと、絵本の中で風太くんが言っている
「しょうがないな」
の意味が違ってくるのです。

ビクに気づかなければ、
そんなにさかな欲しいなら、「しょうがないな」、さかなあげるよ、と読めますが

もしもあなたが「ビク」に気づいたとすると、何故次の日にビクを持ってこなかったのかの理由を考えたくなりますよね。

二日目にビクを持ってこなかったということは、ふうたくんは釣った魚を持って帰る気がなかったということになりますよね。

何故そんな気になったのかと言うと、一日目にイタチくんと魚でコミュニケーションが取れて嬉しかったからだと思うのです。

だから、もしも魚がつれたら、またさかなは誰かにあげちゃおうと考えたので、次の日はビクを持ってこなかったのではないでしょうか？

すると次の日には、なんとイタチくんがお礼に来てくれたではないですか。

この流れから考えると、先の「しょうがないな」は、友だちになろうと思ったのにイタチくんは帰っちゃうのか「しょうがないな」、さかなあげるよ、と読めるわけです。

また、「あげない」は相手の気を引く言葉だったということになりますよね。

つまり、一日目で、魚は釣って食べるものから、友だちになるきっかけ　に変わったというわけです。　これはアドラー心理学でいう、人間の喜びの全ては人間関係、ということも通じていますよね。

実はこのシリーズこのトーンで統一されているのです。

いやー、深い本ですね。

復刊ドットコム　さん良い本を復刊してくださり、本当にありがとうございます。

ふうたくんは魚釣りが大好き。
釣れた魚をいたちくんが欲しがって・・・
投げやりにええいとあげた魚。
つぎのひ、ふうたくんに予想外のお礼が返ってきます。

「ふうたくんは大きな魚を釣って、すごいねー！」
娘は羨望の眼差し。
うちの６歳の娘も今年から魚釣りに夫に連れられて行っています。
釣れなくても、寒くても、用具の扱いの悪さに怒られても
二人であーだこーだ言いながら釣るのが、娘はとっても楽しい様子。
帰ってきたら、また行くよと言っています。
そんなうちの姿も重なる、
ふうたくんといたちくんが並んで釣る後ろ姿に
あたたかな気持ちになります。
大好きな魚釣り、一緒だともっと楽しいね。

最後のページ、もらったお花が添えられた２匹の魚があります。
釣り友達も、お礼も、お魚も！
ふうたくんが得たものの大きさを感じながら
幸せな気持ちで絵本を閉じます。
ふんわりとした可愛い絵で、内容もほのぼのできる絵本です。

全ページためし読みで読みました。
ふうたが釣り上げたおさかな、う〜ん、満足！って顔ですね。
ちょこっと、ページの端っこにのぞいたいたちくんのかお。
少しづつ、じりじりとふうたに近寄ってきて。
ぜったいあげたくないけど、すごすごと戻って行くイタチくんを見たらやっぱりね、かわいそうになっちゃうよね。
おともだちが増えましたね。

小さな子供が持っている、自分だけの物にしたい気持ちと、ちょっと優しさをのぞかせて分けてあげる所、そして分けてもらった方もお礼をきちんとする。とても優しい気持ちになるし、子供にもそんな優しい子に育って欲しい、思ってしまう絵本です。初めは相手の事を嫌がっていても、何かをしてあてると、相手もお礼をしてくれる。そしてそれがきっかけで友達になり、友情が芽生える。とても素敵なお話だと思います。
絵もとてもかわいらしく、表情もとても素敵で、ほんわかとした優しい感じが本を読み終えても心に残っていて、この本を寝る前に読むと子供も優しい穏やかな気持ちで寝てくれます。

図書館で借りて読んでみました。

さかなつりにでかけたふうたと、つれた魚がほしいいたちくんのささやかな交流を通し、お互いを思いやる事の大切さが分かる絵本でした。
文字も少なく、読みやすいので、２歳の息子でも楽しめそうです。

ふうたくんといたくちんのやりとり。とってものんびり、そしてほのぼのあったかいお話です。おさかなあげるのかなぁ？と、ふうたくんの表情から2歳の子供も気持ちを察することが出来ました。優しいふうたくんに癒されるお話でした。いたちくんと一緒につりをする姿もすごくかわいらしくて良かったです。

子どもの気持ちに寄り添ったお話です。子どもの素直な気持ちが書かれているので、微笑ましいです。いたちの表情がとっても可愛いのですが、娘は、もぐらかと思ったと言っていました。ほのぼのとしていて、癒される一冊です。

2歳の次男に読みました。楽しそうな魚釣りの光景が目に浮かぶようなお話です。文章が短いので小さな子にも理解しやすそうです。

ふうたくんが釣った魚をいたちにあげる場面を読んだら、きっと子供たちは自分だったら？と、自分に置き換えてみることでしょう。お友だちと一緒だと何でもますます楽しくなりますよね。

大きな魚がつれて最初は「あげない」といっていたけれどしょうがないといってプレゼントしたら、お礼にお花をもらって仲良く二人でさかなつり、というストーリーがほのぼのしてよかったです。あげない、というところではどきっとしましたが、子供とどうするんだろう？とわくわくしながら読めました。

シンプルな絵だけどインパクトのある絵。大好きな魚釣りで魚を釣ったふうたの前にいたちが現れて…
じっと見つめるいたちくんにふうたは魚ほしいのかな…でもあげない！と言います。保育士の私からすると、こうゆうやりとり、よく見るなぁ（笑）ふたりの心の中が見えるようで思わずクスッと笑ってしまいます。
思いやりの心ってステキですね。